さよならケイン ~パーティメンバー追放しました~【完結】
作品タイトル:さよならケイン ~パーティメンバー追放しました~
作者:金野玉造さん
なろうの追放ものは最近テンプレ整ってきたと思うが、冷静に考えると色々とおかしい。
とりあえずなぜ追放されて仲間を探すのが大変なのを差っ引いても奴隷を買うのか。なぜ未成年かつ立場的にも多くの場合魔法や呪いで反抗できない女奴隷に手を付けるのか。その人格面で既に追放されてしかるべきである。余談だがローマの哲人皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスは『少年を愛さない事』と己の『自省録』に書いているがこれを現代人である筆者は『逆らえない立場の相手に愛を説かない』ことだとそう勝手に解釈している。
この物語に登場するケイン君もパーティの金を使い込んで自分の装備を充実させたり、危険な目に遭いたくない皆の気持ちを無視して受けなくてもいい困難な仕事を受けまくって無理やり高級パーティになろうとしたり、女性メンバーに手をつけようとしたりしてやっぱり追放される。
しかしリーダーである主人公は同郷であるケインを見捨てられず苦悩し、逆恨みをこじらせるケインは延々と彼らに執着していく。
……これ、BLものじゃね? 尊くね?(※錯乱)
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きみのすべてを愛(憎)しむ
投稿日:2020年09月06日 23時58分 編集
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同郷のよしみで連れてきた彼は『有能』だと自負していた。
仲間の女性を性的に扱う気遣い。あらゆる雑用を勝手に行う。目立ちたくないといいつつ圧倒的な自己顕示欲とほかのメンバーを無能無能と蔑み、高価な資材や装備を勝手に買い込み嫌がるメンバーを立身出世のため危険な冒険に巻き込む。
『ごめん。追放』
パーティの共有財産を持って行こうとし、翌日には異種族の奴隷幼女を連れ回しあるいはかつてのメンバーのストーキングをする。奴隷幼女のパワーレベリングで初心者向けの素材依頼を荒らす。そのためにモンスター大虐殺。
『あいつマジやばい』
この物語はそんななろう的主人公ではなく、追放側から見た悲喜劇である。
追放しても仲間と想いたい主人公、ただ憎しみ続ける彼の関係はなんかBL的な尊さがある。全然嬉しくない。
仲間を守れ。敵をくじけ。助けを呼ぶ声がきみを強くする。
聖なる騎士よ。立ち上がれ。
作品タイトル:さよならケイン ~パーティメンバー追放しました~
作者:金野玉造
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