芸者置屋に住んでみた〜実録・おうぎや繁盛記〜【完結】

　作品タイトル：芸者置屋に住んでみた〜実録・おうぎや繁盛記〜

　作者：結子さん

　今どき舞妓さんなんて京都でしか見ることができないように感じるが実は現在となっても京都以外には舞妓さんはさておき芸妓さんは存在している。収入がもらえない舞妓志望は増えているがプロである芸妓は増えないというデータもある。

　なぜ彼女らがいないかと説明すると彼女らを育む街のシステムが消えたからである。彼女らを育てる置屋、彼女らの周辺を整える商売や職人、そして太いお客さんたち。京都ですら彼女らの髪を結う仕事等数々の仕事が廃業していく中、地方都市で伝統を守り営業も守り続けることは困難でしかない。この物語は運命と呼ぶにはあまりにも数奇な経緯で芸者置屋を継いだ女性とその関係者が織りなす母娘三代の物語である。

　伝統は守るだけが正解ではない。伝統があったことを伝え続ける事。その伝わったことで何を成すか、それはこの物語に触れてあなたが考えることである。

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　芸者置屋の思ひで。令和の夏にあなたの手元によみがえる

　投稿日：2020年08月14日 00時25分 改稿日：2020年08月14日 19時46分 編集

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　京都に行けば目にすることができる舞妓さん。なぜ彼女らはいまだ存続できるのか。

　髪を結う職人、服を作ってくれる職人、手配をしてくれる人々、伝統を守ろうとする人々。さまざまな人々がいまだ京都の町には生きのこっているからだ。

　舞妓は芸妓になる前、無報酬ながら衣食住を保証される。そして幼い身に伝統文化を叩き込まれる。京都ならば髪結いは生き延びているがそれでも今や芸妓はカツラ装備。地方都市に至ってはそういった環境整備は絶望的といってよい。

　この手記は畿内にあった一軒の置屋を運営していた祖母の記録や家族の記憶から作者が紡ぐ、実際にあったある家族と舞妓、その子供たちの実話である。

　親子三代に秘められ紡がれし物語。

　これを紐解き未来に繋ぐのは貴方。

　あえて語られぬ悲喜こもごも。

　それらを秘めた置屋は解体され守り神さまは旅立ち今あなたの手元に一つの物語へと姿を変えて託された。

　作品タイトル：芸者置屋に住んでみた〜実録・おうぎや繁盛記〜

　作者：結子