60×30【連載中】【フィギアスケート小説】
60×30
作者:黒崎伊音さま
実はこの作品、フィギアスケートブーム前に宝島社から発行された『このWeb小説がすごい!』(2015年発行)でも紹介している。
「なろう辞めると前の活動報告で書いたら作者の黒崎さんがコメントくれて、『そう言えば活動報告では紹介していないなと気づいた」
「だから304レビューで辞めなかったのですか。てかコレ最初のページでしかも当時有名だったスコ速のマオマオさんの隣って……すごいポジションでの紹介ですよコレ」
早く原稿出しただけ。
基本的に鴉野は速筆だし当時もっと重要なレビュー書きも多数参加している。
なろうではマイナーなスポーツジャンルもので特に当時マイナーだったフィギアスケートを扱い、作者が好きなものを好きに書いている作品。当時はまだ全部読めていなかった。
商業誌面をわざわざ『鴉野 兄貴』に割かれた以上、求められていることは他のレビュアーが推薦しないのを重点的に選ぶべきだと思って厳選した記憶がある。
「というか、ここまで氷上の動きだけで構成できるの、マジですごいすよね」
「それまでの前フリがちゃんと機能しているから、締めのスケートシーンが映えるのだとおもう」
商業誌で紹介しておいて最新話まで読むのが追いつくまで五年かかっているのはご愛敬で許してください。
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フィギュアスケーター達が奏でる、氷点下の熱情
投稿日:2019年10月15日 23時25分 改稿日:2019年10月16日 01時11分 編集
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この物語にて描かれる2017年は『未来』である。
現在でこそ歌詞付き曲の演技が認められているフィギュアスケートだがこの物語の連載開始時においては該当しない。だからこの作品はSFともいえる。
声には聞き手の情感を揺るがす力がある。かつて歌は言葉を通して意味を伝達することから聞き手の言語能力が採点に影響を及ぼすと考えられた。しかし言語的に意味のない歌詞は世界中に存在する。文字が発達せず踊りで表現する文化すらある。
『ことばから意味というものが脱落したとき、そのときにはじめてわたしたちは声を聴く』(鷲田精一)
このほとばしる想いも苦しみも、愛すらも意味なんてない。あえて黙ろう。声などはふたつのエッジで刻めばいい。
言葉巧みな国際選手だからこそ逆に煩わしさに翻弄される。
だが氷上にいけばそこに氷の神がいる。
60×30の宇宙で舞え。飛翔べ。
凍るエッジを焦がし尽くせ。
作品タイトル:60×30
作者:黒崎伊音
https://book1.adouzi.eu.org/n5075bn/




