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ありそうでなかった! 三〇〇回以上 #小説家になろう に #レビュー した記事をコピペでまとめ!  作者: 鴉野 兄貴
306-310

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風呂はイイ、本当にイイ【完結】

 風呂はイイ、本当にイイ

 作者:文野麗さん


 感性を磨かねば人生は豊かにならない。

 貧しくてはそれは適わない。


 鴉野の母の知人に若干成功した小金持ちがいるが、母が花を摘んで持っていった時に野の花というものはこんなに美しかったのかとカルチャーショックを受けたらしい。

 今まで働き詰めでそういう感覚そのものが死んでいたらしい。


 この物語の主人公は働きづめ、決して安定した立場でも収入でもない、同僚も似たような夢追い人という中で風呂に対して素晴らしい感性を磨いて言語化し、誰もが共感できるレベルに落とし込む言語化を行っている。


 まずこの完成された序文をみてほしい。

 それがぶち壊され、日常が崩壊するかもしれない危険に焦り、また焦れて焦れてそれでも生きなければいけないこと、大きく開き直ること。将来をどうするか考える事、そして日常の美しさに回帰する事。それらを僅か約1万字に込めた作者の技量に着目してほしい。みんな。風呂入れよ!


 ======================


 日常こそが素晴らしいと感じるには感性が必要だ

 投稿日:2019年09月23日 11時05分 編集

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 風呂に入った。入浴剤入れた。気持ちよかった。

 これで普通はおしまいである。


 現代を生きるひとにとっての時間を再定義し、その希少さとその根拠を解いて素晴らしさを語り、解放されるものとして風呂を再定義し、さらに入浴剤を投入することで読者は生きている喜びを再体験する。


 丁寧に観察する。その感性を文章に作り直す。日常をさらけ出し実感と共に共感を生み出しさらなる幸せに読者をいざない、それがぶち壊されたりなくなりそうな不安から回帰して少し増えた幸せを噛みしめる。

 主人公の素晴らしい感性を糧に日常のすばらしさを描く良作です。

 是非ご入浴をお勧めします。


 作品タイトル:風呂はイイ、本当にイイ

 作者:文野麗

https://book1.adouzi.eu.org/n6657ft/

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