そして今日も、押入れから推しに会いに行く【完結】【レビュー300回記念】
そして今日も、押入れから推しに会いに行く
作者:ツルギさん
幸せオーラで『目が、目がぁ!?』。
いやほんとに毎日この主人公幸せにいきようとするもん!
作者さん曰く昔のコバルト文庫を意識したという作品はゲームの世界に行き来できるようになった主人公が魔王となるはずの推しの運命を変えたいと願いつつ、本来彼のとなりにいる人は初の女性ではないか、自分の想いは重すぎないだろうかと悩み苦しみそして最後はお家に帰って幸せに悶えつつ眠りにつくおはなしである。
ナルニアのオチはアレでソレだがこれは安心していい。
運命は変えられないけど人生は変えていけるかもしれない。それは小さな習慣と日常の積み重ね。
幸せを感じ無私の想いが周囲を変える。そういう意味ではセカイ系も入っているかも。
300という節目にこの作品を紹介したいと感じたのはいいが鴉野のようなダークエネルギーに満ちた人間にはニマニマ幸せ萌え萌えするたびにフィールドバックダメージを喰らい続けることになり、三日で読めるのに三ヶ月かかった。そういうこともある。
おすすめです。
余談だが「おまえが聖女なら俺は聖人だ」って前のあらすじだと見事な伏線兼フックだったけど本編でサースくんはこんなの言うキャラじゃない件。
実は前の活動報告で某氏に紹介300作目はどんな作品かと期待されていたけれどその時点でこの作品を300回目と決めていたのである。節目に利用する形で申し訳ないツルギさん。
======================
昨日はあなたとともに。明日はあなたのそばに
投稿日:2019年09月15日 17時20分 改稿日:2019年09月16日 20時39分 編集
削除
推しに会いたいから
押し掛け女房が
押し入れから転移して
推して参る
悲劇的な結末を迎える登場人物は過去の創作に事足りない。
それを救いたいと想うは主人公の女子高生もそうだが彼女のそれはちょっと常軌を逸していた。
ゲームの世界と家の押入れが謎のコラボ。ガチャゲーでもありゃしない。
推しの様子を覗き見る。それじゃ足りずに模写もする。愛が重すぎて迷惑ではと悩む。
彼は悩む。
そんなに優れていないから。
愛された覚えがないから。
滅ぶことを望まれている?
そんなことはない。
空想現実世代も超えて人々の想いは続き、あの子を助けて助けたいと輪を結ぶ。
大いなる力を呼び寄せる。
無私の想いは奇跡を呼ぶ。
暖かな想いに悶絶し、闇も取り込め。
ひと、この幸せを『神』と呼ぶ。
是非一読ください。
ただし魔王モードのあなたは焼き払われないよう注意。
作品タイトル:そして今日も、押入れから推しに会いに行く
作者:ツルギ
https://book1.adouzi.eu.org/n9806fd/




