現代日本転生 ~元一等魔法技術士の目指せ楽しい高校生活~【完結】
現代日本転生 ~元一等魔法技術士の目指せ楽しい高校生活
作者:於田 縫紀さん
こちらが行くなら向こうも来る。真理である。
深淵を覗く場合深淵もまたこちらを覗いている。
これはネットの上では『ミイラ取りがミイラになる』を意味するが実際にニーチェがそんなことを意図したとは思えない。ネットとかないだろうし。
取敢えず主人公は異世界の人間の記憶を取り戻した。
魔法も使えるから多分間違いなく妄想じゃないと思われる。
果たしてそれが本当かはさておき、彼はそれを立証することが出来ない。
学ぶためには動かなければならない。
意識し、こうありたいと思うから思われるから表層の評価となるという。
こんなもんだと決めつけるからそうなって見えているだけの反証にはならない。
人類は多様性を是とする生物種である。
だから多様性は善である。これは間違いだ。
人類社会は必ずしも多様性を是としていない。
多様性を是とする共同体と否とする共同体が双方あるなら悪くはないがじゃ悪ってなんだとなってくる。
ちなみに悪が陳腐なものなのは60年代にハンナ・アーレントが指摘している。
本作はそんなこと全然関係なく、可愛い女の子に囲まれると全身石化の憂き目に遭う童貞が女難に遭い、オタ仲間から生温かな同情を受ける話である。
そこに哲学とかない。とりあえず固まるなら男なら一部だけでいいだろ。
『帰れないのはわかった。女に関わるくらいなら魔物の相手だけしておきたい! 俺は寝ておきたい!』
いいのか元の世界に帰らなくて。帰れないなら来れた理由がわからない。
見るだけで良い。わからないなら寝ている方が建設的だ。それはわかる。でも進まなければはじまらない。
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硬化するは中にあり
投稿日:2019年05月06日 17時01分 編集
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童貞は爆ぜて死ぬしかない。いしのなかにいる。
固まるなら一部だけでいいのだがこの少年、前世から女性と縁のない生涯を歩んできたから全身硬化して呼吸困難になって死ぬ。こんな頼りない子だが元々はすごい魔法使いだ。つまり性人、もとい聖人である。かべにぶつかって死ぬ。
スリップ床ならマップが狂うだけでいいのに人生間違えたか移動魔法唱えても部室(同好会縄張り)に転移させられる。こんなげーむにまじになっちゃってどうするの。お前のせいだラスボス。お茶してんじゃねえ!
非モテ仲間の友人たちから生暖かく同情される彼の背中には柔らかいのが乗っている。もちろん彼はそれを楽しめない。そんな感じの部活物語が始まった。これはいてもいなくても困らなさそうな彼が観察者となって描いた貴重な記録である。毒ガスと猫。詰んでいるじゃないか。
お見舞いはティータイムの後で。まずはごゆっくりお読みください。
作品タイトル:現代日本転生 ~元一等魔法技術士の目指せ楽しい高校生活~
作者:於田 縫紀
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