OVAの聖騎士様~終わりから始まる英雄譚~【完結】
OVAの聖騎士様~終わりから始まる英雄譚~
作者:天野ハザマさま
なにそれ知らんわ。OVAとか異世界か。エッチなDVDだろうか。DVDDVDなコピペなんて今の子知らんわ。
大昔、VHSとかベータとかあったとき、映像作品を物品として貸したり売ったりしてお金を稼げた時代があったらしい。ファンタジー? いや現実だよ!
勿論儲からない作品もあれば打ち切りもある。
こんな時代あったんだなあと覚えている必要もないのだがその『セカイ』たちは残っていた。
まて次回(完結)。
俺は登らなければならないこの坂を(未完)。
死屍累々の映像作品たち、その中でも主役不在で終わった作品があったのは想像に難くない。
「世界救って」
「よしきた」
安請け合いして大丈夫か打ち切り主人公。あ、まだ主人公として出てなかったっけ。
主人公としてキャラクターが確立していないから逆に超理想的な青年になったアルフレッド君安請け合い。
「ちょっとまった!」
目先のカネに釣られてやってきた盗賊少女。金のことなら任せておけとついてきた。
世界を救う英雄でも、英雄じゃない仲間はいたものである。大抵俗人だったりするが、珍しいこっちゃない。人間得手負得手がある。主人公は規格外だが。
それでも足手まといにはなりたくない。健気な気持ちは通じるか。
世界が救われるのが先か思い遂げるのが先か。
その先は皆様の手でお見届けください。
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海を見た少女は輝く金塊を夢見た
投稿日:2018年01月20日 19時05分 改稿日:2018年01月20日 19時10分 編集
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香る潮風。頬を撫でるべたっとした感触。となりで微笑む美形の相棒に少女は塩を売って大儲けの夢想を語る。
人間の意見は一致しやしない。
彼は英雄、彼女は罠師。盗賊と人は呼ぶ。
彼にとっての彼女は多分相棒。名もなく過去もなく設定すらないまま打ちきりになった作品の主人公にふとした感情をくれるひと。
かつてOVAというアニメ文化が産み出した大量の打ちきり作品の主人公たちに力と技と意思を託された男。彼は英雄にすらなれずにオープニングアニメだけで消えた男だった。
かつて物語に刻まれ、終わることなく終わった主人公たちと共に歩む救世の旅に彼女は付き添う。世界も意見も一致しない。正義も悪も人を救わない。どうせろくなことはない。だからこそ共に歩む。出来ることをまず一歩。
これは感謝の物語。
ありがとうの気持ち始めませんか。是非ご一読を。
作品タイトル:OVAの聖騎士様~終わりから始まる英雄譚~
作者:天野ハザマ
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