#アオイホノオ #漫画
アオイホノオ
ジャンル 自伝、学園漫画、漫画・漫画家
漫画
作者 島本和彦
出版社 小学館
掲載誌 週刊ヤングサンデー
YSスペシャル
ゲッサン
レーベル ゲッサン少年サンデーコミックス
発表号 別記参照 -
発表期間 2007年 - 連載中
巻数 既刊20巻(2018年12月12日現在)
全身が痛い。苦痛に満ちたギャグマンガがある。
それが『俺がやろうと思ったことなのに!』を全力で生きる島本和彦先生作品『アオイホノオ』である。
この作品は『何かを作ろう』と思い立ちつつ何も行動しなかった若い日々を思い出し、小説だの漫画だのアニメだの映画だの役者だの造形だの音楽だのやっていた嘗ての若い人々には激痛と共にえぐり出てくる苦悩と嫉妬とバカらしさと青春、もどかしさと何をすればその目標にたどり着くかわからず日々だけ過ごすむなしさ悲しさ、それゆえ追い詰められて地獄に突き進むがむしゃらさを描く漫画である!
ドラマ版も実写の名手福田監督作品として存在する。こちらもある意味原作越えした名作だが今連載が続いている漫画版を主に紹介したい。なんせドラマ版は神入りすぎているし細かいネタの解説をやったら面倒……たいへんすぎる。だってさ、日本人で初めてカンヌをとった(それも初出演作品)天才柳楽優弥さんが原作そのままの顔芸しちゃうのだもの……ワキも福田組の皆さんで見劣りしねえ……原作をある意味超えている。痛い。面白い。アオイホノオの時代以降に出た漫画やアニメやゲームのネタもブッコんで来る……天才がスパークしているよ……。
そして原作である。
『いつかなるといってしない』
『教えてくれそうな人に頭を下げられない』
『夢が大きすぎて口に出すのも恥ずかしい』
『やりたいけどその道順が皆目見当もつかない』
『同期の奴らに差を付けられていくのに相手は自分のことなど知らない』
『気が付いたら全然違うことをやっていたりする』
『好きなことを優先し過ぎて女にフラれる』
苦痛に満ちた青春時代。皆目わからず駆け抜けてワケもわからずこれをすればと飛びついて。騙されたかのように新幹線に乗って未来が拓けていく。
良い事なんてありやしない。悪い事ばかりでもない。
無事デビューしてからが本番で叱られ苦しみ実力に葛藤して。
それでも明日は描き直すとまたペンを走らせる。
アオイホノオはあなたの胸に、きっと灯る。
全巻電子書籍になっているが、可能ならコミックスで。
島本和彦先生は現在実家である会社を継いで社員のために奮闘されているそうです。
(2019/06/30朝日新聞朝刊より)




