師匠とエルフ
アリアの朝は、下の食堂からただよってくるおいしそうな焼きたてパンの香りで始まる。それからコーヒー豆を挽く音がして、眠りから覚醒していく。半分目を開け、ベッドの上でごろりと転がった。
さて、起きるか。
ぼさぼさの頭を何とかするため、頭から熱いシャワーを浴びて、タオルを巻いたまま今日の服はどうしようか、とクローゼットをのぞき込んだ。この姿になってから着れる服の種類は増えたが、いかんせん前世からおしゃれごとに疎い自分だ。着るものはシンプルなおかつ機能性、これに尽きる。肌触りのいいシャツに手を通し、濃紺のスカートとその下に黒いレギンスをはく。短めのブーツの紐をしばり出来上がりだ。
お決まりのマントを羽織り、ベッドの傍らに立てかけてあった剣帯を背負う。
それから部屋を出て階段を下りていくと、すでにお客さんでにぎわい始めた食堂からおかみさんが「おはよう、アリアちゃん!」と声をかけてくれた。アリアは「おはようございます」とカウンターに座る。
「何食べる?」
「うーんと、かぼちゃシチューセット!」
「あいよ」
「おいおい、昨日と一緒じゃねーか」
隣でそういって笑ったのはここの常連、ジーサだ。
彼はこの宿屋の横にあるコーヒー豆販売店の経営者で、ここにも豆を卸している。自称独身貴族のジーサは無精ひげをはやしていたが、割と女性にモテるらしく閉店後はデートの毎日らしい。ちなみにそれも自称なので実際は知らない。
「いいんですー。だっておいしいんだもん」
「アリア、お前はもっと食った方がいいぜ。肉付きのいい方が俺は好みだ」
「ジーサ! うちのかわいい宿泊客にセクハラすんじゃないよ!」
おかみさんの喝に首をすくめて「ああ、怖い怖い」とわざとらしく怯えた。
「命知らずだなジーサ。あんまり怒らせると石にでもされちまうぞ」
「なにいってんだよ、グランド。アリアと俺の仲だぜ? そんなことしねぇよなぁ」
「そうですよ。私なら、石じゃなくてそのへんの蛙にでも変えますから」
にっこりと返せば「勘弁しろよ」とジーサは両手を上げ身を引く。それを見て、食堂にいた全員が大笑いした。
どうやら、自分がセイディア・ルーフェンの弟子だということは瞬く間に広がったらしい。最初はおかみさんも常連のお客さんも驚いていたが、平々凡々な様子を見ていたからか、一週間も過ぎれば以前と変わらない態度だ。
ご所望のかぼちゃシチューセットが出てきたので、「いただきまーす」と両手を合わせる。
ふわふわのパンとメインのかぼちゃシチュー。それから、朝にちょうどいいさっぱりした味付けの鶏肉とサラダのセットだ。紅茶はおまけでいつも出してくれる。
「アリア」
低い声が戸口から聞こえた。振り向くとダリが屈んで中に入ってくるところだった。
ダリの大男ぶりにもみんな慣れたらしく「おっ、でかい兄ちゃんきたぜー」と頑丈な椅子をひとつ開けてくれる。ダリは「すまん」とちゃんと礼をいって、アリアの横に腰を下ろした。
「ダリさんはいつものあれかい?」
「ああ」
「野菜もちゃんと食べなよ、ダリ。栄養偏るでしょ」
「草なんか食えん」
ふん、と鼻を鳴らすダリの前に、しばらくすると肉汁溢れる牛肉のソテーが出てきた。ダリに合わせてかなり大きめに切られている。アリアがお願いして、料金割増で作ってもらっているものだ。最近ナイフの使い方も覚えたダリは、ちゃんと一口大に切りそれを口に運ぶ。
うんうん、スパルタにマナー教えたかいがあったよ。
フードを常にかぶっているダリのことは、「もともと顔が厳ついのに、それに加えて火事でひどいやけどが残っているから」と説明している。前半は嘘はついていない。子供が見たら泣き出しそうな顔なのだ。それでも、人間にしてはでかすぎるので、みんなは混血なのだろうと思っているのではないかと予想している。その方がありがたい。
「今日もギルドか?」
「うん、支部長に呼ばれていて。だから通常の依頼は受けないつもり」
昨日の帰り、明日はまっすぐ支部長室に来るようにと伝言を受けていた。
「お前の正体が知れてから、あの支部長という男は容赦が見られないな」
「まったくね。人をこき使うために暴露したんじゃないかと思うよ」
金ランクの依頼はもちろんのこと、他の冒険者のフォローまでさせられるのが日課になっている。
私は魔術師だぞ。便利屋じゃないぞ。
かくいうダリも、力があるのでそういう依頼を下ろされている身だ。名目上、ダリの監視もしているアリアもそれに付き合う。けどメイリズ支部長は最近、ダリのことを信用しているようにも感じている。ついていこうとするアリアに「お前は別に行かんでもいいが…」と言ってしまうほどだ。アリアに忠誠を誓っているということもあるし、ダリが「人間を理由もなく傷つけない」というルールをちゃんと守っているからだ。鬼にしては割と常識的な方なのかもしれない。
それから朝食を終え、ダリをつれてギルドに向かった。
町中を通れば顔見知りが挨拶をしてくる。森での一軒で存在はトゥーラス中に広まっており、お菓子をくれたり店に寄ってきなよという気さくな人もいれば、ごますりをしてくる者もいる。そういう不当な輩は師匠譲りの悪者のような笑顔で対応することにしている。ひっ と真っ青になり焦ったような笑みで逃げてくれるので問題はない。
ギルドに着き、フィリンに挨拶をしてから奥の部屋に向かう。
「支部長、失礼します」
「入れ」
返ってきた声に違和感を感じながら扉を開けると、支部長の席にはラロッドが座っていた。コーヒーカップ片手に。
「や。お久しぶり~今の似てた?」
「なにしてんすか、ラロッドさん」
「少し遅れる、と支部長からの伝言。お偉いさんがきてるみたいでねー」
支部長は客室でその人と一緒にいるらしい。
座るよう促されたので、アリアとダリはソファに腰を下ろした。
「支部長に怒られますよ?」
「ああ、いいのいいの。怒られるの慣れてるから」
そういう問題ではない。
ラロッドは上司の椅子でくつろぎながら「ほんとでこぼこコンピだよね~きみたち」と言う。
町を歩けば当然目立つ二人組だ。それは仕方がないのでもう諦めている。
「ダリくんさぁ、顔怖いんだからいっそのこと被り物したら? 例えばヴィロッドをモチーフにした帽子をさぁ」
「…あいつ、ぶった切ってもいいか」
「我慢しなさい」
ダリのこめかみに青筋がたっている。ラロッドは「支部長じゃないんだから怒んないでよー」とのんきだ。
しばらくするとバン! と扉があき、支部長が帰ってきた。眉間のしわはますます寄り「ラロッド!」と怒鳴る。
「人の席でくつろぐなと何度言えばわかる!」
「はいはい、どきますよー」
「まったく…」
それからアリアに視線を向け、親指を自分が来た方向に向けると「客だ」と呟いた。
アリアは首をかしげ「どなたですか?」と聞く。
「お前さんと言い、胃に穴があきそうだ…!」
「…あー、はい。うん、なんかわかりました。言っておきます」
アリアはよいしょ、と立ち上がりダリに待っているように告げて客室に向かう。
「失礼します」と声をかけ中に入ると、予想していた通りの人物がいて口元がゆるむ。
「師匠、突然どうなさったんですか?」
ソファの上で腕を組んでいるセイディアの眉間には、支部長と同じほどしわが寄っている。アリアの言葉にセイディアはおもしろくなさそうに「別にどうもせん」と答えた。
「カイルにこの町の視察を頼まれただけだ」
「一言いってくださればよかったのに」
「…いけしゃあしゃあと。カイルと組みやがって」
「さて?なんのことでしょう? 支部長が胃潰瘍になりかけてますよ。知らせくらい事前にくださいね」
昨日の夕方、突然使いの者が手紙を渡してきたらしい。
ごめん、支部長。でもグッジョブ・カイルさん。
「予想以上に早かったです」と首を傾げ笑った。
「…なんのことだ。俺は視察を」
「はいはい。ご案内しますよ、お師匠様」
まだ不機嫌そうにセイディアは立ち上がり、アリアの後をついていく。支部長室に行くと、ダリが「ほう」とセイディアを見た。
「久しいな、ダリ。人間の生活はどうだ」
「そいつがうるさくて仕方ない」
「それは俺にもどうしようもない。諦めろ」
「支部長、私はこれから師匠と一緒に町の視察に行きます。ダリにも依頼は用意してるんでしょう?」
そう聞けば頷くので、支部長に任せることにした。
問題ないのか、とセイディアの視線を受けたので「どうせいつものところですよね?」と支部長に聞く。ダリの依頼の大半は、屈強な肉体の男たちがこぞって森の魔獣討伐にいく『ストロンガー』といういかにもなパーティで行うものだ。誰が考えたパーティ名なのかは興味がないので深く立ち入らないことにしている。アリアの言うとおりだったらしく支部長は再度頷いた。
「正直言って、あの筋肉馬鹿の中ではダリが一番まともだ。いてもらわんと、延々と筋肉自慢を始める」
「ダリくんが引きずって帰ってくるのも見慣れたしねぇ~」
「…割と苦労しているのだな」
セイディアが同情した目でダリを見る。
「それではメイリズ支部長、アリアはお借りする」
「承知した」
顔にはありありと「いらんことはするな」と書いてあったが、セイディアは気づかないふりをして部屋を出ていく。
「師匠は城に行ってからトゥーラスの町には何度か?」
「数年前になるがな。休息に立ち寄っただけだ」
普段ダリと歩くとき以上に視線が集まる。セイディアが「話しかけたら殺す」オーラを出しながら歩くので、声をかけてくる勇者は現れなかったが。
元トゥーラスギルド支部の冒険者だったので、彼はだいたいの地理はわかっているようだった。
「ところでどこに行く気だ?」
「そうですねぇ…お茶でも飲んでから決めましょうか」
アリアがセイディアを連れてきたところは「甘味屋ロロナ」。
かわいい赤の三角屋根が特徴的だ。甘ったるいにおいにセイディアは眉をひそめ「俺は甘いもんは食わんぞ」という。
「構いません」と返し、扉を押し開ける。カランカラン、とかわいいベルの音が鳴り、「いらっしゃいませ」と店員から声がかかった。黒いワンピースに白のエプロンをした店員は、アリアを見ると「まあ!」と両手をぱちんと鳴らした。
「アリアさん! やっと来ていただけましたね」
「遅くなりすみません、エルナーデさん」
「それに……ルーフェン様、お久しぶりでございます」
にこりと笑いかけるエルナーデに、セイディアは一瞬考えたのちに「エルナーデか…」とつぶやく。
「覚えてくださっていたのですね。光栄です」
「トゥーラスにいることはアリアに聞いていたが、働いているのか? ここで?」
「ええ。こうして職につくことができました。さあ、席へご案内します」
窓際の席に案内してもらい、エルナーデからメニューを受け取る。
「師匠は紅茶でいいんですか?」
「ああ、それでいい」
「じゃあ紅茶をふたつと、このチーズスフレをひとつ」
「かしこまりました」
エルナーデが厨房に去っていくと、セイディアはますます不機嫌な視線を向ける。
「事前に教えろ」
「教えたじゃないですか、トゥーラスにいるって」
「そういうことじゃない」
ぶつぶつ文句を言うセイディアを尻目に、注文したものはすぐに運ばれてきた。
エルナーデはテーブルにすべて置き終わると、アリアに深く頭を下げた。
「アリアさん、先日は助けていただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます」
「そんな…頭を上げてください。私はただ突っ走っただけです」
「いえ、それにお礼がもう一つ増えてしまいました」
慌てるアリアにエルナーデはくすりと笑う。
「私、期待してましたの。アリアさんは、師匠であるルーフェン様を連れてきてくださるのではないかと。城に行くことは、私の身分では到底出来そうもありませんから」
「…ほら師匠。妹さんまで気にしてるじゃないですか」
アリアの言葉にセイディアは気まずそうな顔をしたが「心配されることはなにひとつない」と強がる。
気にしているくせに…。
アリアの呆れた表情を見ずに、セイディアは紅茶を飲む。
「そういえば、お兄様は近々町に?」
「それが…」
エルナーデは困ったように笑みを浮かべる。
「アリアさんがいつ来るかわからなくて、その前に一度私からも話をしたいと思い…今日、呼んでいたのです」
カラン 、と扉の開く音がした。
他の店員が「いらっしゃいませ」と声をかけ、そのままその人物に見惚れた。
白いマントの下から長く色素の薄い髪が見えた。同じように肌も透き通りそうなほど白く、彫刻のように整った顔立ちがこちらを見ていた。わずかに動揺をにじませ。
セイディアも目を見開き、「フィニス…」とこぼす。
「…なぜ、お前がここにいるのだ?」
「……知るか。弟子に呼ばれて来ただけだ」
棘のある言葉に、セイディアも視線をそらしてつっけんどんに返す。
アリアは「こいつら…」と思いながらも、席から降りたってフィニスに挨拶をする。
「初めまして。セイディア様の弟子、アリアと申します」
「…ああ、君が…。此度は妹を救って頂き感謝する。私の名はフィニスだ」
セイディアに向けていた厳しい視線を緩め、アリアには優しく礼を言う。
アリアが笑顔で「向かいの席にどうぞ」と誘い、半ば無理やり同席させた。
エルナーデがフィニスにもお茶を注いで持ってくる。
「師匠にエルフの友人がいるとは知りませんでした。お二人は、どうやってお知り合いに?」
「アリア…」セイディアが剣呑な目をするが、アリアはそれにも笑顔を向ける。
「師匠はご自分のことに関しては秘密主義すぎます。冒険者時代の頃のお話だって、私はあまり聞いたことがないんですから」
はあ、と溜息をつくセイディアの様子をフィニスは珍しそうにちらりと見たが、「彼が冒険者の頃に、私も同じくギルドに所属していたのだ」とちゃんと答えてくれる。お互いに仲間同士でつるむことはあまり好まない性格だったので、特にいつ何時どこで、と示し合わさず、たまたま会えばそのまま依頼に行くというものだったらしい。それでも他の者と組むよりは楽だったので、自然と一緒にいることが多くなった。
「君の師が城に行ってからは疎遠になったがな」
「でも、たまには会っていたんでしょう?」
「…昔の話だ」
ぴくり、とセイディアの指が動いたが無言で何も言わない。
エルナーデが不安げにその様子を見ているので、アリアは溜息をつく。
「お互い、なに意地張ってんですか。くだらない」
ぎょっ、とアリアの発言に全員が固まる。
アリアは頬杖をつき、笑みを浮かべたまま続ける。
「二人とも、ひとつずつ反省点があるんじゃないですか?」
「アリアさん…?」
「まず師匠。師匠はフィニス様が住む森を教えてくれなかったからだと文句を言いましたが、それならば自分で調べるべきだったでしょう。同じギルドにいたというのなら、故郷が近いのかもしれないという可能性は見出せませんでしたか? 互いに干渉はしていなかったという言い訳は通用しませんよ。相手はエルフです。その重要性はご存知のはず」
次に言う言葉を先に読まれ、セイディアはぐっと押し黙る。
「それからフィニス様。あなたは師匠の言う通り、明確ではないにせよ情報を与えるべきでした」
「…仲間を売るようなことはできん」
「それはあなたの友人、セイディア・ルーフェンがエルフの森を襲う企てをしていた、というように聞こえますね。森の居場所を知ったところで、いくら城の者とはいえエルフに手出しはできませんよ。古くからの習わしを否定するわけではありませんが、人のいる場所に現れたのはあなた自身です」
エルフは本来、俗世と距離をとって生活する種族だ。
変わり者とはいえ、人間と共に生活ましてやギルドの冒険者になること自体が異例すぎる。
「あなたが森を出た時点で、仲間を危険にさらしていたという事実には気づいているはず。ご自分のことを棚にあげて師匠だけを責めるのはとんだお門違いです」
的確に痛いところをついてくるアリアに、フィニスは表情を固くする。
「師匠はフィニス様の故郷に危険を与えたこと、フィニス様は師匠に罪悪感を与えたこと。全部、身から出た錆です。私には理解できませんねぇ。相手を勝手に信頼して、勝手に裏切られたと失望して。それでも互いに歩み寄る余地があるのなら、なぜ手を取らないのか」
そういいながらチーズスフレを頬張る。
空気を読んでいない感じになっているが、アリアは気にせずおいしく頂く。
「ご自分の弟子や妹に場を作らせること、恥と思ってください? お二人とも」
大人なんだから、そのくらい周りに気を遣わせずなんとかしろや。
言外に含まれたその言葉をセイディアはもちろん、フィニスもしっかり感じていた。顔色が悪い。
「…エルナーデ、すまない。君にも負担をかけていたのだな」
「いえ、お兄様。私はただ…ルーフェン様の名を聞くたびに辛そうな顔をされるのが耐えられなかったのです」
「……師匠、私は師匠が辛そうな顔をする度に八つ当たりされるのではないかと畏れていました」
「……」
いちおう主張してみるといやな顔をされた。
それからガシガシ、と乱暴に頭を撫でられる。もとい、振り回される。
「飛ぶ、首、飛ぶ」「飛べ。飛んでしまえ」そんな師弟のやりとりに、フィニスが初めてセイディアに笑みをこぼす。
「愛護心を駆り立てるものが好きなのはかわらんか」
「こいつのどこを見れば守りたいと思える。憎たらしいだけだ」
カタン、とセイディアが席を立つ。
「甘ったるい香りは苦手だ。俺は失礼する」
「――エルナーデ、私も席をはずそう。アリア殿、妹とはこれからもよろしくしてやってほしい」
「ええ、もちろん。お会いできて光栄でした」
セイディアはテーブルに御茶代を置いて、自然とフィニスもそれに続き、二人して店を出ていった。
しばらくの沈黙の後、アリアとエルナーデは目を合わせて笑い出す。
「さすがですわ。まさか兄まで黙らせるなんて思いませんでした」
「お兄様にご無礼致しました。けど、二人とも喧嘩して怒られてるような子供みたいな顔してるんですもん」
「確かにそうですね」
エルナーデはくすくすと笑いながら、少しだけ目を潤ませ「感謝いたします」とアリアを見つめる。
「兄はルーフェン様と仲違いしたことで、目に見えて落ち込んでいたのです。もう何年も前の話なのに」
「師匠も話を聞いたときは拗ねたような顔をしていました。ああいうタイプは、無理やり背中を押せばあとはどうにかするもんですよ」
目立つ二人でどこにいったんだろうねと話をしながら、アリアはエルナーデの淹れてくれる紅茶を飲むのであった。




