赤点、悩み事
「んー」
時計を見ると時刻は12時前だった。
「もうこんな時間か…」
私は重い体を起こし、リビングに向かった。
リビングに行くと、瑠美姉が珍しくテレビを見ていた。
「あ、光ちゃんおはよ」
「おはよ、ねぇ瑠美姉」
「どうしたの?」
「えっとね、お腹すいたからなんか作って?」
私は、お腹を抑えて腹ペコジェスチャーをした。
「はーい、すぐにできるから待っててねー」
瑠美姉は、トタトタっと颯爽にキッチンに向かった。
私は、瑠美姉の近くにより、気になることを聞いた。
「瑠美姉なんか悩み事?」
そう聞くと、瑠美姉は一瞬目を泳がした。
「え。なんで?私ってそんなにわかりやすい?」
「分かりやすいと言うか、なんかさ。
瑠美姉って普段、テレビ見ないじゃん?だから」
私は苦笑いをしながら言った。
「テレビだけで判断?」
「うん」
瑠美姉は、静かに笑った。
「さすが光ちゃんだね」
「ありがと」
「悩み事はね、咲の事なんだけど。
なんか、今回色々あったじゃない?だから勉強が頭に入らなかったらしくて、見事赤点ゲット。プラス補修なの。
どうしたらいいかなって」
私は、瑠美姉の悩みを聞いたのはいいけど、なんかなんて返したらいいか分からない。
「普段のテストは?」
「いつもだと、90点以上なんだよね」
90点からの赤点って極端すぎる。
「極端過ぎない?」
「いつもそうなの」
「まぁ、普段は優秀ならすぐ元に戻るでしょ」
「それもそうだね、あ、ご飯できたよ」
「はーい」
*****
「ただいまー」
私が食べたものの食器を片付けていると、玄関から理奈の声が聞こえた。
玄関に迎えに行くと、雅姉もいた。
「お帰り、なんでビチョビチョ?」
「久しぶり、光」
「この人の所為でビチョビチョ」
「タオル持ってくるね」
そう言って、私はタオルを取りに行った。
「はい」
もー、風呂入るって嘆いている理奈。
その横でケラケラ笑う雅姉。
「光ありがとね」
「光姉ありがと。私風呂入ってくる」
理奈は自分の匂いを嗅ぎ「くさ」っと雅姉を睨んだ。
「光、悪いけど私の着替え持ってきてくれないかな?」
「うん、わかった。ジャージで良い?」
「持ってきてくれるならなんでも」
私は、走って雅姉の服を取りに行った。
言われていないが、下着も。
更新遅くなり申し訳ございません!
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