表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/169

4-9 宰相の最期

ねむい!ねむいぞ!

皆さんおはこんにちばんわ! 度忘れオレオです。

投稿現在の時刻が0時15分。実は23時30分くらいまでこの話書くのをすっかり忘れてて!

意外にも早く書けたなー。しかし眠いなー。

誤字脱字あったらスマヌ。

それもこれも仕事の締め切り今日だったんよねー。

ちゃんとできましたよ!仕事してからこっち書いてるからね!

さて、とりあえず寝てからメール送る事にしようかな(死亡フラグ)


 レイクサイド領主館では外の戦いの様子が見て取れた。

「クロノス、どうやら我々の負けのようだ。」

 アレクは戦いに参戦する事はなかった。何故か気乗りがしなかったのである。もともと第2部隊の諜報ばかりやってきたために戦闘が苦手という意識が働いたのかもしれない。だが、「魔装」を習得したことでアレクの戦闘能力はかなりの向上をみせていた。

「さて、どうする?」

「どうするもこうするもないだろうがっ! この無能ものどもめぇ!」

 叫び出すクロノス。それを見てアレクは確信する。

「やはりお前だったか、クロス=ヴァレンタイン」

 それはかつて潜入していた王都ヴァレンタインの宰相であり、アレクの活躍でクロス=ヴァレンタインは自身の諜報部隊のそのほとんどがレイクサイド領に掌握している事にも気づかずにアレクを重用し続けたのであった。結果、情報のほとんどはハルキ=レイクサイドに筒抜けであり、クロス=ヴァレンタインは精神を罹患したとしてエジンバラ領へと幽閉されることとなる。

 エジンバラ領での軟禁生活で考えた事はレイクサイド領への、ハルキ=レイクサイドへの復讐であり、アレクがレイクサイド召喚騎士団第2部隊である事を知った際の衝撃は計り知れなかった。そこをヨシヒロ神につけこまれた。


「アレク! いますぐスクラロ島へ私を連れていけ!」

「逃げるのか?」

「当たり前だ! 貴様らが無能でなければ今頃はっ!」

「お前がクロス=ヴァレンタインという事は俺は「ブレインウォッシュ」で洗脳されているという事か」

「そこまで分かっていて尚洗脳されているという事はお前は心の底から今の境遇に満足していないという事だ! もともとはお前には反乱の意思があったのだ!」

「そうかもしれんな、そうであれば仲間には迷惑をかけた事になる。いまだにハルキ様を抹殺する必要があると思っているのだからな」

 そこに急に現れる影。

「細かい話は洗脳を解いてからだ。アレク、動くなよ」

 現れたのは数体のアークデーモン。そしてレイクサイド召喚騎士団第2部隊隊長「闇を纏うもの」ウォルターであった。アークデーモンの爪がアレクの首元に突き付けられている。

「貴様ッ! どこから……ぐふっ」

「お前はもう何もしゃべらなくていい。あの時に始末しておくべきだった」

 クロス=ヴァレンタインの胸元に突き刺さる片刃の剣。ウォルターはクロス=ヴァレンタインの亡骸をアークデーモンに任せるとアレクの方を振り返った。

「隊長、迷惑かけてすいませんでした。ただ、正直いまだに納得できてないのは洗脳のせいですかね?」

「多分な。しかし、今回は大変だった。まさかハルキ様があそこまで追いつめられるとは思わなかった」

「これでも、かなり頑張ったんですよ」

「お前が優秀だと、いろんな人から言われたよ」

「それは光栄です」

「抵抗するなよ……パラライズ」

 こうしてレイクサイド内乱は終結した。終わってみれば死亡したのはクロノスという男のみであり、その男の所属は不明のままである。



「マジで一生分のキュアコンディションをかけた」

 後方に待機していたパティ=マートンのところには洗脳をかけられた召喚士と騎士団が全て連れてこられていた。最初の方は悠々と魔法をかけていたパティであったが、途中からその担ぎ込まれるペースが尋常ではなくなり余裕は全くなくなる。さらにはキュアコンディションかける前に麻痺がとれたりする者まで現れだし、後方の治療所は大混乱をきたしていた。

「しかも、シウバ様まで担ぎ込まれた時にはどうしようかと思ったぜ、あんたが死んだら誰が調合を教えてくれるんだよ」

「いや、助かった」

 意識を失っていた俺はパティの回復魔法でなんとか意識を取り戻したらしい。ミスリルゴーレムに蹴られていた俺の内臓は、ちょっと言えないような状態になりかけていたらしく、実際には結構危なかったとか。

「シウバ! 心配したんだよ!」

 ユーナの献身的な介護を受けながら、今はレイクサイド領主館付近の自宅で療養中である。そして問題はまだ継続中でもあった。


「この分からず屋ぁ!! もう、知らないですぅ!」

「なっ! こっちのセリフだ!」

 マジェスターとエリナが喧嘩中である。というか、すでに別れる寸前まで来ているらしい。どういう事? 部隊の中でそういう状態はよして欲しいのだけれども。

「なんかね、マジェスターの嫉妬が最初の原因だったんだけど、今はよくわからない!」

 ユーナによるとエリナがもともと好きだった男が今回の戦いでやられてしまって、それを心配したエリナに対してマジェスターがやきもちを焼いたとか。その後いろいろ波及して、今では本人たちもよく分からない状態になっているのではないかとの事だった。エリナがもともと好きだった男って誰だよ、もしかして振ったりしてないだろうな? そうだったら許さん。


 さらに召喚騎士団と騎士団の現状はもっとひどい。惨状と言っても過言ではない。

「「「「……もうだめだ……死のう……」」」」

 ほぼ全員でハルキ様の真似である。洗脳されていた人たちの落ち込み様といえばひどいものである。特に「私が最強だ!」とか叫んでおいて、そのあとロージー様に叩き潰されたフィリップ殿なんて二重三重の意味でへこんでいる。洗脳を受けた事、黒歴史セリフの数々、そして5歳児に敗北した事だ。最後はちょっと特殊なので気にしないでもいい気がするけど。

 さらにへこんでいるのがフランさんだ。フィリップ殿のミスリルゴーレムに手も足も出なかった事と、自分がいれば反乱の鎮圧は可能と思っていた慢心、そして単純に体のダメージがきついらしい。

 テトもヘテロ殿もかなり落ち込んでいる。ユーナもミア殿に余計な事言ったみたいで、それを聞いたヘテロ殿がさらにへこむといった事件もあったらしい。


 この反乱で落ち込むことなく終わったのはセーラ様だけのようである。

「うちのロージーは特別ですから。なにせ、あの人の息子なんですからね」

 って、ロラン殿に言っていたらしい。そのロラン殿も地味に落ち込んでいたようだ。ミスリルゴーレム恐るべし。アイシクルランスは昨日には帰路についた。


 次の日、ヨーレンとレイラ殿が帰ってきた。

「私はもともと洗脳なんてされてなかったのよ!」

「俺だってそうだぜ!」

 一通りの喧嘩が終わった後で、皆が思ってもいなかった事を聞く。

「ハルキ様ならテツヤ様と一緒にスクラロ島に来たわよ。世界樹の塔を破壊してくるそうよ。あそこにヨシヒロ神さえ帰ってこなかったら大丈夫でしょうね」

 ヒノモト国でだらけていると思ったハルキ様は実はテツヤ様とともにスクラロ島に潜入しようとしていたらしい。その理由が今回の事件にヨシヒロ神がかかわっているのではないかという予想からだったとか。ヨーレンとレイラ殿は洗脳されていなかったためにハルキ様達に接触して、スクラロ島に他の召喚士がいなかった事もあり、抜け出してきたようだ。こっちが洗脳を解除できていて良かった。


 ここで一つの疑問というか予想が俺の頭の中を占めた。あれ? もしかしてヨッシーってスクラロ島に帰ったんじゃね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ