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怖い。怖いけど……もしかして、いい人達?

恐る恐る二人を見ると、ライゼン様は明るくリュシィ様はぎこちなく笑ってくれた。

あ、良い人だ…と思って力が抜けて私も笑顔で頭を下げる。


「はあ、全く。まあ私じゃ団長方は止められませんからね。マリーロズ嬢、彼等にも宿泊予定の場所の視察をさせてもらっても良いですね」


「構わないです。な、マリィ?」


「はい」


ガンツさんに庇われながら、促されるままに立ち上がってその場に100人空間の扉を開く。



「100人規模の宿泊施設という物の見当がつかなかったのでとりあえず200mx200mx20mの空間を御用意させて頂きました。ここを残りの1ヶ月で宿として改善していく予定になります」


まだただの広いだけのまっさらな空間。

そこに案内をすると何故か全員が唖然とした。団長さんたちだけではない、何故かポールさんやガンツさんまでもだ。

その事に疑問を覚えながら、今現在使っている宿の方への扉もその場で開く。


「こちらが現在宿として機能している空間になります。入口には返り血などを落とすための水場と素材の買取所と休憩所を設置しています。水場は常時垂れ流しは出来ませんが森の湧き水をそれなりの量の貯蔵はしていますのでそうそう無くなりません。他にも色々と冒険者の方々に聞き取りをした上で作ったものがありますが基本的に皆様をお泊めする設備の方もここを真似て製作する予定です」


「なあ!色々と見て回ってきてもいいか!!」


「私も興味がありますね」


「えっと、扉にネームプレートが掛けられている部屋以外でしたら構いません」


団長二人はいい笑顔で颯爽と宿の中に入っていった。

それを見送ってドロワ様はこちらを振り向いた。


「具体的にどんな設備があって、どんな設備を設置する予定なのかお聞きしても?」


「あ、はい。立ち話も何ですから食堂になりますがこちらへどうぞ」


とりあえず食堂に案内をしよう。そう思って先導を取るとダーツが慌てて隣に来た。


「姉ちゃんちょろすぎ。もっと警戒しないとダメだよ」


こっそり耳打ちするとダーツとエレーヌさんは団長さん達を追いかけて行った。

ちょろい…まあ…確かに。

反省をしつつ気を引き締めてドロワ様を案内した。





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