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「うわあ……」
中には乾燥させた葉っぱや、骨?石?粉末など色んなものと……各種のポーションが所狭しと並べられていた。
「こんにちは。ポーションの空き瓶を売れるだけください」
「はっはっは、随分豪快な買い方だが持って帰れるのか?」
「はい!それでいくらですか?」
「そうだな…」
ギルド以外で売っているポーションは初めて見た。
体力、魔力の下級ポーションから高級ポーションまで当たり前にあり
それから毒消しポーション、麻痺消しポーションなどの状態異常系。
それらをまとめた万能状態異常回復ポーション。万能ポーションはさすがにお値段がお高かった。効能を見ると単純に状態異常系ポーションの効果が全部出てるようだ。
なのに、状態異常系ポーションの総額の軽く倍はする。これならばバラで買った方がお得だと思うが…。
「それ欲しいの?マリィちゃん」
「あ、いえ。この値段ならこっちのポーションを全部買った方がお得だなって思って」
ポーションをまじまじ見ていると護衛のエレーヌさんが声をかけてきた。
「それは、貴方だからこそのセリフねえ。普通はこれを全部なんて場所を取るから買わないわ。私たちもこっちを数本予備で持つ感じよ」
こっち。そう言って指さしたのは万能ポーションの方だった。
そうか、確かに無駄に場所を取る事になるな。
感心しながらさらにポーション棚を見ているとギルドでは売られてない珍しいポーションも見つけた。
ギルドでは売られてないが、私は見慣れているポーション。夜のお供のポーションだ。
そ、そうか、こんな所に売ってたんだと目を逸らす私を見て、エレーヌさんは楽しげに笑った。
「今日見てて思ったのだけれど、マリィは何処かに引きこもる予定なのかしら?」
「あ、そんな訳じゃないんですけど買っといて損をしないものを買っとこうかなーと。今の時期の美味しい食べ物とか期間限定品とか」
「ああ、なるほどねえ。マリィは劣化に拘らなくてすむものねえ」
そういう事なら、と言うとエレーヌさんはレオと店員さんが商談をしているカウンターの後ろーーーー最高級品の棚を指さした。
「あそこにある『欠損ポーション』は買い時かもしれないわ。素材に今の時期しか咲かない花を使っているから、この時期以外は出回らないし出たとしても値段が跳ね上がるのよ」
「へえ…効果は欠損部位の修復ですか?」
「ええ、そうよ。欠損して一月以内なら腕の一本くらいなら生えるわ。ただし生やすためには血も必要だから造血ポーションも買わないといけないけどね」




