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とか考えていたら戦況が急変した。


「小僧、予算はまだあるのか」


「あってもこれ以上は出さないよ」


「明後日、またこいつを売りに来る。そいつも買ってくれるならこれと明後日の分を3割引で売ろうじゃねえか」


ふ、増えたー!?

え、ダーツってばお姉ちゃんのお財布でどんだけ買うつもりなんですか!?

そう思っている私の目の前でダーツが笑顔で店主と握手を交わした。どうやら交渉成立らしい。


「じゃ、姉ちゃん支払いよろしく!」


「あ、はい」


「次はあっちの店に行こう姉ちゃん!」


「待って兄ちゃん、その前にハニーキャンディの期間限定味を確保すべきだと思う」


「ああ、そうだなネロ。姉ちゃんやっぱこっちこっち」



可愛い弟たちに引っ張られながら思う。

うん、やっぱり私たち姉弟には大金を持たせてはダメだ、と。


まとめ買いはお得買いで。

さらに値切り交渉でお得になるとはいえ。

明らかな買いすぎである。


財布はちっとも痛まないが、今日買った物を思い出すだけでから笑いが出る量を買った。個人消費の量ではない…。

でもまあ。


「脂の乗ったオレンジフィッシュをまるっと三本安く買えたのはラッキーだったなあ。この時期のは卵がないけど美味しいんだよな」


「経費でも買いたいけど、宿屋のものはラクザルバで買う約束だからなあ」


「ラクザルバのって品質もお値段も良いんだけどやっぱ俺は市場で掘り出し物を見つけるのが好きだな」


「わかる!わかるわあ」


「…あとでうちで解体を頼んでも良い?解体してくれたらネロにもダーツにもお裾分けするから」


「ほんと!?喜んでー!」


弟達と買い物は楽しい。

ご機嫌な気分で三人プラス護衛で歩いているとーーー


「あ、姉ちゃん」


弟が増えた。


錬金店に入ろうとするレオとばったり会って、嫌な予感を感じているとレオがダッシュで走ってきてニコニコ笑って私の手を取った。


「姉ちゃんいいタイミングで!ポーションの瓶を買うから持って」


「……うん、構わないけど」


「やった、あ、じゃあ薬草とかもついでに持って貰おっと」


「うん、レオは私を荷馬車か何かと勘違いしてるのかな?」


「似たようなもんじゃん」


「だね」


「荷馬車より便利だよ」


パンパンパンと三人の弟の頭を引っぱたいてから、みんなで店の中に入る。


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