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まあ、他にもまともそうな本を買って置いておくのは良いと思うもののダーツと二人でレオが将来危ない錬金術師にならないかと不安を覚える。


「じゃあ、姉ちゃんが無駄遣いしたいならさ、旬の食べ物を買い込んでおく空間つくったら?小麦とかやっぱり採れてすぐの物が美味しいし、果物とかも収穫時期以外だとほとんど見当たらないじゃん?個人で楽しんでもいいし、高く売れる時期に売ってもいいし」


なるほど、とダーツの言葉に納得する。

売り物にするつもりはないけれど、ギルドで買っている食材とは別にそう言ったものを空間に入れておくのも安心だ。

ポーションと食材。最悪それらがあれば何かに襲われた場合、空間に籠城することが出来るしね。


使い切れない場合はこそこそ宿屋で出せばいい。


そんな程度と思っていたのだけれど。

…そんな程度の予定だったのだけれど。




「だ、ダーツ…?そ、そろそろ…」


「この箱全部で3割引。これ以上は出さない」


「それじゃあ全然売り上げ出ないな!ダメだ話にならねえ帰りな!」


「じゃあ…ここにある全部で20000」


相場と目利きと言えばダーツ。あと食材といえばネロ。

地上に戻るなり、弟二人と護衛のエレーヌさんとポールさんと市場に繰り出すなりダーツが狩人の顔になった。あの子、戦闘は出来ないけどアイズさんのような顔になっていた。


交渉中なのは今が旬の果物。農園を持つ人が直接市場に持って来ている品物で、この果物は此処のが一番おいしいとダーツが断言した代物だった。

買うのは、良い。

一個100ロイと中々お高めな果物だけど、凄く美味しそうだしぱっと見痛んでないし状態もすごくいいのがわかる。


孤児院時代も値切りはする子であったが、今回は購入量が多い。

故に店側もダーツも舌戦が凄いことになっていた。周囲の店の人も面白そうに見ている。


「ねえ、ネロ。ここにある全部って何個くらいあるの?」


「うーん…300無いくらいかなあ。300あったら3.5割引250なら2割引ってとこかな」


「えぐい攻め方してるね…」


ネロとこそこそ会話をしてる間に20000ロイと言う言葉は店主に突き刺さったようだ。

それまで一蹴していた店主が少し考え始めた。


「この果物は四日もすれば痛みだす。おじさん昨日からここで店を出してるって聞いたけど、明日には値引きを始めて明後日には捨て値になるんでしょう?ここにあるのを売り切れるのかな」


痛みかけの捨て値で買ってもいいんだけどね、時間止まるし。でもこの果実は痛みかけてくると妙な後味が出てくるのでいま、この状態のやつが一番おいしい!……らしい。

いやでも果物300個近くって多すぎないかい。


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