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「という訳で2ヶ月後の迷宮の活動休止の影響を受けやすい狩りをする者への支援のために浅い層の買取価格を上げて、すまないが深い層の買取額を下げさせてもらうことにした」


翌日、ガンツさんは今から迷宮へ向かうパーティと今月中に宿泊予定のパーティを集めそんなことを言った。


そこに集まった高位冒険者達の反応は芳しくない。それはそうだ、迷宮が休みになるのだから彼らだって稼いでおきたいはずだ。なのに低レベル冒険者を守るために……高位冒険者の狩った物を値下げする、なんてそのままでは受け入れ難いだろう。


「そいつは酷いぜギルマスよぉ。やっと当たった金儲けチケットだって言うのに値下げされちゃ堪らねえぜ」


当たり前だが即座に文句が聞こえた。


だが、その対応のためにギルマスは昨日私に頭を下げまくったのだ。

マスターが、たかが職員の一人の小娘に。


いつも私を守ってくれているのだから、助けになろうと思うのは当然だ。


「ああ文句は当然だ。だからせめてもの詫びで、値下げしてもすげえ稼げる方法を準備した」


「安くなるのに稼げるって何言ってんだよ」


文句を受けつつも、ガンツさんは一度深く息を吸ってーーーにやりと笑った。


「大容量のマジックバッグを条件付きで貸し出す」


ガンツさんがそう言った瞬間、不満そうだった冒険者達が静まり返った。

そんな中、護衛筆頭のアイズさんが軽く手を挙げた。


「条件は?」


「いくつかあるが一番重要な条件はライセンスを預けることだな……っておい、アイズ全部聞けよ。ライセンス投げんじゃねえ!」


聞いた瞬間、アイズさんがA級冒険者ライセンスをガンツさんに投げた。それを受け取ったガンツさんも即座に投げ返しててちょっと笑った。


「レンタル希望パーティ全員のライセンスを俺に預けること。預かったライセンスはただの担保だ、他のことに一切利用しないとギルマスとして誓う。おいだから最後まで聞けって、ライセンス投げんな」


冒険者ライセンスは身元証明として重要なものだが、一応ギルドで再発行もできる。が、この場合ギルドでライセンスが預かられるせいで、再発行が出来なくなる。


そしてライセンスが無いとクエストの受注が出来ず、また各種冒険者割引が受けられなくなって……冒険者としての活動が出来なくなる。


が、とても重要なものなのに先程からドラ殺のライセンスが何枚も宙を舞っている。


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