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素材を出しに行って、入れといてくれと言われた荷物を収納して。
時々、院にも顔を出して。
ーーー楽しい休暇はあっという間にすぎて、また迷宮に籠る日々が始まる。
二回目ということで大分宿の経営や空間容量に余裕が出てきた二ヶ月目が終わって町に戻ると、またお祭り状態の町の中央に『転移設備』が出来ていた。
高位冒険者がうちの町に集まりすぎて、うちの依頼が軒並み達成されたり逆にほかの地方の厄介な依頼がずっと放置されたりと各地で問題が起きたためギルドとご領主で設置したらしい。
すると各地の冒険者はエントリーを済ませるとホームに戻る者が増え。
また商人も転送設備を使って移動してくるようになり、町はより一層栄え始めた。
ーーー余談だがそれに伴い地価もぐんとあがった。先に孤児院買っといて良かった。
三か月目は、宿屋の階層変更の提案がされたため冒険者達は24.25階層の攻略を一気に進めた。そして地上に戻ると弟が新たに二名、それ以外にも二名。計四名のギルド職員が追加されていた。
「レオは錬金術師でリオは結界師なのね」
「そうだよ!だからねえちゃんこのポーション買って?」
「こっちの結界札でもいいよ?お金持ってるんだから使ってよねえちゃん!」
ちゃっかりしているレオとリオは双子だ。と言っても顔立ちは違うがこういう時の連携はすさまじい。錬金術師も結界師もMPがあればあるだけ嬉しい。ということで彼らも廃棄ポーション狙いでギルドに就職したそうだ。
ギルドもギルドで、迷宮宿の地元枠をもう1パーティ増やしたかったらしくノリノリで増員したそうだ。
ちなみに他の二人は受付業務などがパンク気味なので純粋にそっちの増員らしい。
微々たる問題はあれど、順調に経営していた迷宮宿屋。
拠点を23階から25階に移した四か月目。
問題なく業務を終えて地上に戻ると……とんでもない大問題が発生していた。
いつも通り地上に戻って、数回の経験の末学んだ私は解体場に素材空間の扉を設置して(扉設置中は誰でも出し入れできるけど時間停止は解除される。ので、解体場の作業が終わったら扉を消し&時間を止めに向かうことになってる)
すさまじく全身で不機嫌!オーラを出しているガンツさんにマイクさんとダーツと、アイズさんとトールさんとともに呼び出された。
この五人は迷宮宿の中核を担っている人たちだ。なにかあったんだろうなあと思いつつ全員椅子に座ってガンツさんが口を開くのを待つ。
「二か月後、うちの迷宮に難易度調査が入ることになった。そのため迷宮は一か月間冒険者の立ち入りが禁止される」
難易度調査って…なんだろう。よくわからないので首をかしげるとトールさんがそっと耳打ちをしてくれた。
「迷宮に住まう魔物や、魔物の強さ、罠などのトラップ、内部スタイルを国が調査するものだが……」
「え?でもうちの迷宮ってその辺のもう情報で出てますよね」
すでにわかってることを、調べるの?意味が分からない。けれど意味が分からないのは私だけで、他のみんなは渋い顔をしている。




