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感動して感激をしていると前から見覚えのある一団がワイワイキャーキャー言いながら現れた。


「あ、姉ちゃん……」

「マリィ姉ちゃん!」

「ねえちゃ!」


「あれ、みんな。おはよ…」


おはよう、と言い切る前にネロから離れた子供たちが

わーっと飛びついてきた。子供数人が飛びついてきたら当然私には耐えられない。が、トールさんが後ろから支えてくれたおかげで何とか事なきを得る。


「ありがとうございます。こら!そんな風に飛びついたら危ないでしょ!」


「うん!姉ちゃんこれびよーんって伸びるんだぜ!」

「これはね、20ロイなのにすっごい美味しいんだよ!」

「姉ちゃん姉ちゃんこれすごいから飲んでみて!」

「ねえちゃ、だっこー」


「こ、こら!姉ちゃんは今デート中だから邪魔するなって」


お気遣いありがとうネロ。でもその叱り方は悪手である。

戦利品をキラキラした目で紹介していた子供たちは、揃ってトールさんを見上げると。


大興奮へと陥った。


「すっげー!でっけー!」

「だっこ、だっこ!」

「姉ちゃんの彼氏!」

「なあもうちゅーした?ちゅーした?」

「ばーか、姉ちゃんは大人だぞ。せっく…いだだだだ!!」

「姉ちゃんまったいだだだだ!」


悪ガキツートップの頭を腕が震えるくらい強い力で握りながら恐る恐る後ろを振り向く。

トールさんは戸惑いつつも1番小さい妹を抱っこしてくれていた。

握る力はそのままに、ふっと笑う。


良かった。本気でよかった。


子供の群れが苦手な人は多いから。とりあえず拒否感を出されないだけでも儲けものだ。


「ごめん姉ちゃん。俺達みんなでチビたちに奢って回ってるんだけど、全然言うこと聞いてくれなくって…」


ふむ。祭りの興奮で色々とネジがぶっ飛んでるんだな。

頭を離して、すうっと息を吸って。

喧騒に負けない大きな声を出した。


「一同、年齢順に整列!」


「!」

「!」


私の声にハッとして慌てて祭りの邪魔にならない位置に整列を始める子供たち。

トールさんに抱かれていた妹もわたわたと降りて端に並んだ。


「初対面の方にはまず?」


「はい!ご挨拶!13歳のレオです!」

「同じく13歳のリオです!」

「ケティ、10歳よ」

「リンリンは9歳」

「えっと……まお、ごさい!」


「あ…トール、25歳だ」


順番にぺこぺこと頭を下げていく弟妹に何故か釣られて、トールさんまで年齢を言ったので思わず吹き出す。

そしてまた弟妹がトールさんに駆け寄ろうとするので…その場にしゃがみ込んだ。


「姉ちゃん!?」

「どうしたの!」

「身体がまだ痛むのか?」

「お腹減ったの?!」


やはり何故かトールさんも混ざっていることに笑いつつ、お腹を押さえる。


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