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23

トールさんにもっと買った方がいいと言われた時についでに買い足した逸品だ。だけど、元々買う予定じゃなかったので三個しかない。


ーーーだが、三個あれば四人同時に収納ができる、はずだ!


三個の魔石を握りしめて、視界に入った四人に……収納を念じる。


「『収納』」


普段は念じれば発動するのに、咄嗟に声が出た。

四人が中に入ってくるのと同時に頭がピキピキするのを感じる。


さすがに四人同時収納をすると…負担を感じるようだ。


だが、まだいける!助ける人はまだまだいる!!


「こ、ここは」

「助かったのか!?」


「マリィ、カタクロスたちの方にも向かう。そっちも頼む。エストラどうだ」


「ここはもう気配を感じない!」


「おっしゃあ!次行くぞ」


何度も繰り返して、エストラさんの探索に人が引っかからなくなると次の場所へと向かう。

その間に目を閉じてMPとHPポーションを飲んで休んでいると……リリエラがそっと差し入れてくれていたらしいハニーリーフティーをトールさんに渡された。

最低限、目を開けてからそれを飲む。


甘さが身体に染み渡って美味しい


「大丈夫か?」


「……なんとか」


「無理をするな。おい、エストラ。そっちに跳び回れるやつは何人いる?」


「俺たちは大して消耗してないからまだまだ行けるよ」


「そうか。じゃあカタクロスたちの居るポイントに着いたら外で一緒に救助活動を手伝ってくれ」


「任せろ」


「マリィは俺たちが入りにくい場所に居る奴らを救助してやってくれ」


「……はい」


ポンポンと頭を叩かれて、やっぱり頼りになるなあとフッと笑みがこぼれた。

だが、カタクロスさん達のいる場所に向かっていると事態はさらに悪化した。


「おい、全員急いで出てこい!!!」


「どうし……はあ?」


アイズさんの声で全員がサッと外に出る。

凸凹の大地の片隅に扉は置かれたらしく、アイズさんはどこにも見当たらない。


あれ、今なんか視界に違和感が……


「世界樹が無くなってる!?」


誰かの声でハッと世界樹があった方向をみると、そこには抉れた大地だけが残っていた。

世界樹だけじゃない。燃えた木々も全てなくなって居た。


すごく遠くの方で綺麗な緑の森が広がっている当たり前の光景が、あまりにも異常に感じる。


「落ちてくるぞ!!」


「……きゃああああああ!!」


そして落ちると言う言葉に上をむくと……そこには上空から色々な魔物が落ちてきた。

と言っても数は多くない、多くないけれど……魔物が落ちてくるってことは……もしかして…!


「『全員、苗木の確保に飛べ!』」


「『ゼロ・グラビティ!』着地場所は任せろ」


世界樹に住み着いていた魔物が降ってくるってことは

世界樹に住み着いていた苗木も降ってくるってことだ。

トールさんの指示でみんなが一斉にマジックバッグステップで飛び上がる。




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