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「そういえばマリィ、これ…」


待っているあいだに唐突にエストラさんが小さな黒い玉を差し出してきた。

それを受け取って首を傾げるとダンディがハッとしてから何故か頭を振り出した。


「ダンディ、またぶつけちゃうよ」


「キュルルル!クキュウ!クエッ!」


「これに何かをして欲しいの…?」


「クエッ!」


「……多分これは、おそらくゴースト…だと思う」


「えっ!?」


そう言われて飴玉程の小さな玉を見るも、それは動かない。

そうしているとほかのみんなも私に玉を渡してくれた。


「マンドラゴラの絶叫から、恐らくゴーストたちは精一杯守ってくれたんだと思う。だがそのせいで力を失って休眠状態になったみたいだ。あいつらの主マリィだろ?マリィが持っていてあげた方が喜ぶと思うんだ」


「……そうですか…。」


守ってくれたんだね。ありがとうと小さく呟いて……複数の玉をぎゅって握りしめる。


「マンドラゴラは自分の命と引き換えに絶叫だけで生き物を殺せるからな。それでトレントの追撃から守ってくれようとしたんだろう。だがそのままじゃ俺達も死ぬからゴースト達はダメージを軽減してくれたんだと思う。じゃなきゃ、俺たちは無事でいられないだろうから」


「ああ……だから生還の指輪が発動したんですね」


そうか、薄々気づいてたけど私の生還の指輪を割って、みんなを気絶させたのはダンディだったのか。

でも確かにあのままじゃ大量のツタ相手にどうしようもなかったから仕方ないのかもしれない。


「……キュアっ!?」


「生還の指輪が発動した!?」


「えっと……多分絶叫の時に全身が痛くなって」


「そうか……本当にギリギリだったんだな。弱くて悪い…」


「いや、弱いとか全然そんなことないですからね!?」


「……だが、守れなかったのは確かだ」


私の報告にダンディは愕然とうなだれ、エストラさんたちはまた情けないと凹み出した。


結局新しい生還の指輪を買ってもらうという条件で、エストラさんたちは何とか浮上してくれた。


ーーーーちなみに私は生還の指輪のお値段を知らないが間違いなく確実に高そうなのはわかった。


そう考えるとアイアンのギルドマスター・ガンツさん…初期からだいぶ凄いものをくれたんだなあ。

即死を一度だけ防ぐアイテムなんて誰でも欲しいと思う。


…そういえば、なんでトールさんたちは生還の指輪みたいなアイテムを所持してないんだろう。

気になったものの、今エストラさん達に聞ける雰囲気では無かったので落ち着いたらこっそり誰かに聞いてみよう。


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