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メンバーの人は食堂や個室などでまったりしているようだ。目に入った人に頭を下げながら、厨房に入ると三人が各々調理をしていた。そんな中、本人たっての希望で食材用の時間停止マジックバッグを預かったリリエラの元へ行く。


「リリエラ、これさっき狩ったオークのお肉。くれるって言うからバッグにしまってくれる?あと今夜のメニューにステーキを全員に出したいのだけど大丈夫かな」


「しまっとくー。メニューの方はどうかな、ダーツ行ける?」


肉の詰め替えをしながら話を振ると大鍋で野菜スープを作っていたダーツは、渋い顔でこちらへ来た。


「うーん、狩った直後って味が悪かったりちょっと硬くなったりするんだよね。ちょっと見せて」


言われるままに詰め替えている肉を見せると叩いたりしてチェックを始めた。


「うん、まだ柔らかいから硬直前だね。今すぐ食べるんなら旨味が少ないからスパイスをたっぷりかければいいと思うよ。時間停止マジックバッグにしまうのもいいけど、お肉は普通のマジックバッグに氷と一緒にしまって熟成させた方が美味しくなるよ」


リリエラと顔を見合わせて。

ダーツの思いがけない博識に驚きながらしまっていた肉を差し出す。氷と一緒に保存する少量はダーツの管轄なのだが。


だけども。


「ダーツ、随分と詳しいわね?」


「狩りたての魔物も食材になるかもしれないって思って調べといたんだ。僕こう言うの好きだからさ」


何この子めっちゃいい子。リリエラとともにダーツのいい子っぷりに感動して、姉二人がかりでダーツをギュッて抱きしめる。と言っても、この中ではダーツが一番背が高いのだけれども。


「いい子!」

「お嫁さんにピッタリね!」

「ちょ、二人ともやめてよ!僕もう15歳になるんだから!」


慌てる弟が可愛くって、楽しくなってさらにリリエラとぎゅうぎゅう抱きしめるとダーツは真っ赤になって狼狽え始めた。

可愛いのう、うちの弟は大変可愛いのう。


「と、とにかく!スパイスを染み込ませるためにフォークで沢山刺して!ほら、枚数が多いんだから今すぐやらないと終わらないよ!」


「はーい」

「はーい」


それもそうだ。急遽メニューを足したのだから早く取り掛からないと間に合わない。

仕方が無いのでダーツから離れてお肉を切るべくエプロンと包丁とまな板を用意していると、コンコンと厨房の扉がノックされた。


扉は既に開いていて、そこには鎧を脱いで軽装になったトールさんがいた。


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