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3

MPが増えたのは一秒にも満たなかったが、それでもポーションの効果は気持ち割増された状態でMPが回復した。だが、今の一回でいくら飛んだんだろう…安いやつと言うがどうしてもそこら辺が気になってしまう。


ポーション自体が高いと言えば今更なのだけれども、やっぱり私の金銭感覚は少し変かもしれない。


「すごいな」

「これなら…」


背後に居た兵士さんたちが呪いの回収を見てザワつくことに居心地の悪さを感じつつ、とりあえず目に見える範囲の呪いはある程度回収した。


ーーー開けたそこには、そこかしこに木が倒れていた。


いや、あれは木じゃない。トレントだ。どうやら視界が悪いあいだでもアサシンズのみんなが近場のトレントを伐採していてくれたみたいだ。


「とりあえず近場の魔物は倒した。じゃあ、作戦通り先行を頼めるか」


「はい。第一部隊から順に出発するように」


出やすいように大地に扉を大きなサイズで開くと、そこからどんどんエルフ兵士さんたちが出てくる。

それらを見送っているとエストラさんが真上を見上げているのが見えてーーー釣られて真上を見上げる。


そこには雲かな?っていう高さに枯葉色の枝…?枝って規模?枝っていうか雲?の木が見えた。


え、高くない!?


「想像よりもはるかに高いな」


「……うわあ、おっきい」


その枝の先を辿っていくとそこには巨大な壁があった。

いや、うん。壁にしか見えないけどあれが……世界樹だよねえ。


「さすがにあの高さまでマジックバッグステップで行くのはちょっと集中が持たなそうだな。ゴースト達も自分達だけならともかく俺らを長時間運べないだろうし…」


「交代で飛ぶにしても空中だと交代するような足場がないからなー」


「と言うと、当初の予定通り……」


崖もびっくりの、断崖絶壁。しかも下の方はトレントと言う最悪の環境下。


そんなエルダートレントを相手に……そう。


木登りを行うのだ。





エルフの兵士さんたちが他の魔物の相手をしてくれたので、世界樹の根元付近までは多少の戦闘はあったが問題なく来れた。


さて、ここからが問題である。


ダイナミック木登りに関して、当然ながらそんな技量がない私をどうするか。それが一番の問題だ。


アサシンズは勿論のこと、イシさんやニッキィもトレントであっても接してれば多少は操れるとのことで木登り位は余裕だそうだ。


と言うかイシさんに関しては世界樹がエルダートレントになる前はちょこちょこ登ったり降りたりしてエルフの街に遊びに行っていたらしい。


この高さを。


遊びに行くというレベルを突破しすぎてると思う。


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