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side銀の華


「だあ、くっそ!でかいって!!」


「無理するなムサシ」


最早断崖絶壁と言ったエルダートレントから巨木のようなツタが生えた瞬間、根元を斧で切りつけてその動く方向をずらす。

幹から真横に伸びたツタはその自重で下に傾きべきべきと折れて行った。


俺たちにできるのはそれが精一杯だったが攻撃手段が大きい分俺たちへの攻撃は逆に対応が容易く済みそうだ。


「トール!お前の担当はドラゴンじゃないのか?!」


「ドラゴンを引き離す必要があってな!」


カースドラゴンを攻撃しようとして、逆にカースドラゴンを回復してしまっているエルダートレントの妨害をしていると、本来の妨害担当のカタクロスが兵を率いて現れた。


本当がこいつらがエルダートレントの意識を引き付けてからドラゴンを相手取るつもりだったんだが、なあ!!


伸ばされた大樹ツタを交わして根元まで駆け寄りそこを斧で抉る。


今のは明らかに俺を狙っていた。


エルダートレントの顔はここにはないけれど、やつは完全に俺に意識を向けていることが連続で俺に向かって攻撃が来たからわかった。


「そうか。おい、エルダートレントに攻撃をするぞ!火以外の攻撃で彼からターゲットを離させるんだ!」


さすが元冒険者だけあってカタクロスは自分のすべきことと、俺たちがして欲しいことを理解してくれたようだ。

歩兵部隊が幹に剣を突きつけたり、槍をさしたり、弓を射ったりをはじめる。

その全てはエルダートレントからすれば……表面にアリが張ったようなものだろう。


あれではエルダートレントの気をひけないかもしれない。


唯一カタクロスだけは、動くツタに飛び乗って……それを魔法で切り落としていた。


カタクロスならば意識を引けるかもしれないが……どうだ?

俺としては一刻も早くカースドラゴンの方へ応援に向かいたかったが、エルダートレントのターゲットを持ったまま行く訳には行けない。


エルフ達の攻撃で、エルダートレントの意識がそちらに向いてくれれば。そう思った瞬間……エルダートレントの纏う気配が変わり、ゾクッと鳥肌が立った。


「『全員世界樹から離れろ!!』」


咄嗟にマジックバックステップを使って後ろに飛びず去れば、仲間も……それから俺の声に咄嗟に反応したエルフたちもいっせいに世界樹から距離を取った。


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