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「お疲れ様です。短剣燃えてたけど火傷してませんか?」
「大丈夫だよ。短時間ならバイスの魔法であれくらいなら無効化出来るから。トール、中々攻撃力もあるし純粋な物理攻撃は無効化出来るから森の魔物くらいなら余裕だと思う」
「そうか。ゴースト達も中々の戦力になるな。さっきリリエラに確認したが今の二体がゴーストの中では一番強く、そして他の個体も戦闘力には大差ないそうだ」
燃えた武器を持っていたから火傷を心配したがどうやら問題は無いようだ。
そういえばそうだ、アサシンズのみんなはラクーン迷宮を攻略していたんだから暑さ対策は万全だったのか。
ちなみに瓶の中身は油で、あの方法は実態のないゴーストタイプや火が弱点の相手と戦う時の手っ取り早い炎属性付けだったらしい。
燃やした短剣も、火をつける専用のただ硬いだけのなまくらだそうだ。
「俺たちは属性付与とか出来ないからさ。マリィちゃんのおかげで荷物問題が解決できたから、道具を使って色々出来ないか今も研究中なんだ」
エストラさんはそう言ってさわやかに笑った。
そして攻撃を全部かわしてたと思うけれどゴースト達の方も確認してみるとゴーストたちは私のそばに来てくるくると何かを訴えかけていた。
だが、当然ながら何を言っているかはわからない。ちらっとリリエラを見ると、リリエラは直ぐに意図を察してくれたようだ。
「負けちゃってごめんなさいって言ってるわ」
「ありがとう。大丈夫だよ、どっちも怪我は無いみたいで良かったよ」
労わるようにゴーストにそういうと、ゴーストたちは直線にシュッシュっと移動して……多分張りきっているのだろう。
次は負けないように頑張ると言っている様子がまたとても可愛い。
張り切った二体にわらーっとほかの子達も集まってきて、更に地上ではマンドラゴラたちも葉っぱを揺らして応援しているように見える。
その可愛らしさと言ったら、先程のアリの姿が嘘みたいだ。
「エストラ、アサシンズとニッキィと一緒にこいつらと外の見回り行ってきて貰ってもいいか?その間にレイス達の戦闘力を見て明日の予定を組むから」
「ああ、わかった。近場の敵をついでに払っとくよ」
トールさんの指示でゴースト球がズラズラとアサシンズについて行った。




