5
帽子が落ちないように押さえながら、特に抵抗もしないで様子を見てるとアイズさんは鼻歌を歌いながら楽しそうに宿を出た。
呆れた表情のダーツとバイスさんが商店街で別れ、アイズさんに抱えられたままトレビィさんとニッキィとケントさんと外に出る。
すると外で私を待っていたトールさんとエレーヌさんは苦笑いを浮かべた。
この分ではどうやら私がアイズさんに捕まることは察していたみたいだ。
「トールさん、なんか捕獲されました」
「ああ。申し訳ないけれど森の現地調査に行くのに付き合ってくれるか。ついでに最近体がなまってるアイズの憂さ晴らしも」
「はーい」
「よし、行こうぜ!!」
「待ちなさい。他にも何人か行きたがってるのが居るから一緒に行くわよ。トール、全部で何人?」
「十人くらいだな。パーティ単位で揃わないから今回は即席でパーティを組んで動く予定だ」
「お、じゃあケント組もうぜ。索敵が居ねえと森で獲物見つかんねえし」
「構わない」
とりあえず邪魔になるからと、出店広場をさらに出たところで参加者を待つ。
すると直ぐにユーリさんとリオとロディとメルディさんがやってきた。それはいいんだけど、私はいつまでアイズさんの小脇に抱えられているんだろうか。
「姉さんも行くの?」
「うん。リオも?」
「うん。アイズさんと一緒にアレの素材取りに行くんだ。俺も最近鍛えてるから訓練も兼ねて!」
「なるほど!」
アレとはつまり、人工精霊石ですね!
確かに取れるなら自分たちで取った方がいいもんね。今回の目的は人口精霊石の材料の確保と、城の方でも現地調査は行っているそうだけれど自分たちの目でも確認したい、さらに色々と試してみたいことがあるのでそれの実験だった。
追加の参加メンバーはこの四人で終わりだったらしく、その場でトールさんによって即席パーティが組まれていく。
攻撃部隊
アイズ(重戦士)
ケント(スカウト)
メルディ(重打士兼魔法使い)
エレーヌ(治癒士)
トレビィ(武道家)
探索部隊
トール(軽戦士)
ロディ(武道家?)
ユーリ(魔法使い)
リオ(結界士)
ニッキィ(植物使い)
マリーロズ(空間師)
組んでみると、攻撃部隊は『ドラ殺』のメンバーが主流だった。こちらは本当に獲物との戦闘をメインに考えたパーティで、反対に私所属の探索パーティはユーリさんの風魔法とニッキィの植物を操る力で周囲の探索をしつつ……ロディに魔法を使わせずに、精霊の力で呪いの浄化を試すらしい。ちなみに解呪は基本的には治癒士の魔法で行われるそうだけれど、全てを焼き尽くせるロディと精霊の魔法でも文字通り焼き尽くすことが出来るらしい。
尤も、呪いだけじゃなくて呪われた対象そのものも焼き尽くしてしまうそうだけども。
苗木たちも燃やされることで呪いを自分たち事消そうとしたらしい。




