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タランさんの指示に従いじっと外を見てると隣にスカウトのおじさんが一緒に座った。


「大丈夫か?怪我はないか?」


「大丈夫です。先程は守ってくれてありがとうございました」


「それが仕事だ。それに俺らも今、助けられたからな」


頭を撫でられて、魔物が目の前にいるのにふふふと笑いが込み上げる。


「とりあえずロベルタはいつでも戦闘に出られるように臨戦態勢整えといてね。ドラゴンや銀華が戻ってくれば戦闘開始になるだろうから混ざれるようにねー。結界師のえーっと…結界師の人は悪いけどおれたちここから動かないからパンとか水とかご飯を持ってきてくれるかな」


「わかった」


はーやれやれと言いながらタランさんも私の横に座って外を見た。


「マリィのせっかくの昼食、やられちゃったなあ。ねえ、あいついなくなって大丈夫になったらまたご飯作ってよ」


「構いませんよ」


「もう俺たち胃袋掴まれちゃってさー。外出たらマリィに払うお小遣いの額がどんどん上がっちゃうよ」


アハハとタランさんは笑いながら私の背中を叩いてくれる。

何となく。二人とも私が怖がらないようにしてくれるのを感じた。

流石高位冒険者だなあと、見直す。





スカウトのタックさん曰く外には魔物が三体居るそうだ。

数時間が経過しても魔物は居なくならず。

ちょっと退屈でウトウトしてたらタランさんに抱き寄せられて寄りかかるような体勢にされた。


「寝てても良いよ。寝ても空間は消えないでしょ?」


「私が中に居たら消えません。中でMPが切れたら私は弾き出されてしまいますけど」


「そかそか。MP的にまだまだ行けるでしょ?」


「……七時間は余裕かと。でも念の為にポーション飲んでおきますね」


「そうだね。飲んだらちょっと休みな」


「はい」


思い切って中級ポーションをゴクリと飲んで、私はタランさんに寄りかかって目を閉じた。


休める時に休む。これが冒険者の心得だと短い旅の間に学んだからだ。

次に目が覚めた時。私はタランさんにしっかり抱き抱えられていて、そして全てが終わっていた。


「おー、よく寝てたなあ」


扉の前でアイズさんが豪快に笑ってて、その向こうには魔物の死体とタランさん以外の3部隊のみんなが居た。

彼らは周囲を警戒しつつ壊れたテントなどの回収作業をしているようだった。


「マリィほらちょっと来いよ。あと二日、討伐を続けるかどうかの真面目な話があるから」


「……ふぁい」


寝ぼけながらも這って扉の方へ行こうとすると笑ったタランさんに抱き上げられてそのまま外に出た。


外は危ないところだったがみんなが警戒してくれてるなら、まあ多分安全だ。


「実はな、結界を作る補助装置が壊されちまったんだ。んであいつの自前の結界だと二時間ほどで効果が切れちまうそうだ。それだと寝る時とか安心できねえだろ?」


「…空間の中で寝ます」


「そう、それだ!それでだなお前が大丈夫なら空間を安全地帯にしてあと二日、狩りを続けたいんだがどうだ?なにか問題はありそうか?」


問題、問題……。

一日5個くらい中級ポーションが飲めれば空間出しっぱは行ける。二日で10個。ポーションの在庫はまだ潤沢にある。まとめて一気に飲み続けなければ魔力酔いもしないし、何なら念の為に高級ポーションを飲ませてもらうのも手だ。


「空間内で火が使えるかちょっと試してきます」


「おう、いいぜ」



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