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対人関係が苦手なネロはガチガチに固まって一切動けてないのが可哀想だったが、料理に関しては彼が第一人者なのだから仕方がない。でも、なんかごめんよネロ…。


「それだけやと困るわ兄さん。ちゃんと食材の買取もしてもらわなね」


「ああ、もちろんだとも!キノコ8種類の方は提示された量を買い取らせて貰うし今後も買い取らせて欲しいよ」


キノコ、ね。

モグラに関しては確約できないとキッパリ言い捨ててる理由は明らかだ。

噂?のモグラ肉料理に関しての話題に繋げたいのだろう。

さて、私の方から切り出すかどうかと悩んでいたがカイザーさんはあっさりとモグラに関しての話題を自ら切り出してきた。


「だけどモグラ肉に関しては今までの調理方法では頼まれた量を買い取ることは難しいんだ。如何せん泥臭い、臭みを消すためには大量のスパイスを使う。それだと肉の味が消されてしまいどうしても売り出しにくいんだ」


「そうですね、聞いた調理法を試すのならば初めからオーク肉などを使った方が安上がりで済むかもしれませんね」


「そう!そうなんだよ!だからモグラ肉に関しては買取は捨て値で引き受けてテイマー達の餌としようかと思っていたんだが……帰還した鉱夫達からモグラ肉が美味くて最高だ!あれは商店街では売ってないのか?と聞かれてねえ。一体どんな調理法でモグラ肉を処理したんだい?」


言っても良いものか。ちらっとマキエ姐さんを見ると姐さんはふっと笑ってネロを見た。


「ネロくん、まずは処理した肉をカイザー兄さんに見したってや」


「はい」


ネロは固い表情でスライスされた生肉が乗ったお皿をテーブルの上に置いた。

あれはきっと破棄ポーションに漬けたお肉だ。

カイザーさんは皿を手に取ると…眉をひそめた。そして肉をじっと見てブツブツと何かを呟いてからふっと息を吐いて笑った。


「一体どんな処理をしたんだい。モグラ肉の臭みが殆ど抜けているね。これならばオーク肉と変わらない調理法が出来るよ」


なんでそんなことが分かるの!?生肉見ただけですけど!?


さっぱり状況を読めない私と違ってネロはぽつりと「さすがだ…」と呟いた。

待ってネロはカイザーさんの行動の意味がわかってるの!?


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