表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/531

10

最奥の訓練所に到達すると、全力で壁を殴ってと言われたロディはとても張り切った。

念の為に少し離れて、さらにリオにロディの周りと私たちの周りに結界を張ってもらったけれど。



私は失念していた。


ロディが、ラクーン迷宮最奥からたった一人で上に上がっていたレベルの人間だということを。


強いことは知っていたけれど。

その強さがアイズさん達が束になっても全滅しかけた魔物をも、単身で勝てる猛者だということを


完全に失念していた。


『じゃあ頑張るな主人!』


嬉しそうな笑顔のロディ。けれど一瞬で彼の纏う空気は重みを変えた。


『我、偉大なるゴゴウスとマリーロズの戦士ロディ・ダディオ・ゴルトラ・ファクターシ・トラベル。ゴゴウスよ、我に力を貸したまえ』


息が、出来ない。ロディから放たれる圧倒的な圧力で呼吸どころか立ってることすらままならない。よろけた瞬間私を庇うようにトールさんが抱き込んでくれたけれどそれでも全然威圧感は無くならなかった。


『其の力は炎。其の力は全てを燃やし尽くす暴力。我はゴゴウスの加護を受けしもの、其の力を全て引き出すもの』


「おい、ロディ止めろ!…く、顔がこっちを向いてないから聞こえないか!リオ結界を…お前もか。すまないが一旦退却だ。エストラ、先に出て本館の扉を衝撃をぶっぱなしても平気な開けた場所に運べ!」


トールさんがロディを止めに行こうとしたけれど、何故か数歩進んだだけで近づくことは出来なくなったようだ。

いつもニコニコ笑ってるエストラさんが、すごい汗をかいていることから恐らくエストラさんもこの威圧感に負けているのだろう。


そんな中、ロディの着ていたモコモコ服が燃えた。

火傷してないかと頭のどこかで考えるもそんなレベルではなかった。


真っ黒なロディの身体が

真っ赤に輝いていた。

そして輝きがぽとりと垂れて…それはマグマだった。

マグマが人の形を取ったもの。それが、ロディだった。


トールさんの指示でモモ婆の護衛二人がモモ婆を担いで出口に走り出し、

トールさんが両小脇に私と同じく恐慌状態に陥ってるリオを担いで走り出す。


酷い震えと寒気の中、前を走るエストラさんを…外に追い出した。


ここからなら私の力で外に出す方が早かったから。距離が少し空いたためかスキルを使う余裕が出たのを見て、トールさんが止まって私と目を合わせた。


「マリィ、このままだとこの空間の中の物が全部やばいかもしれない。ロディがいる部分を完全に切り離すことはできるか?」


「…む、りです。空間壁で完全隔離は出来ません。どんなに遠回りでも良いけれど扉に一箇所は繋がる道がないと…」


「じゃあ人や動物をすぐに外に出してくれ」


それならばすぐに出来る。

宿屋にいるアサシンズや弟妹を。それから動物達を全て本館の方にはじき出す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] マグマ人だったのか〜。それは寒がりな訳ですねwww いつも楽しい小説をありがとうございます。 作者様も良いお年をお迎え下さい。
2021/12/31 10:34 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ