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「まあこんな感じでなあ、予定以上の出店数に加え…めんどい兄はんたちとお祖母様が住み着いてもうた」
マキエ姐さんやトールさんも中に来て、トールさんたちも私みたいに辺りを見回している。
すると、先程群がってきた人とは格の違いを感じさせる風格をまとった四人が現れた!
「おやおや、めんどいとは酷い言い草だねマキちゃん!」
「…いい場所に店を置いて営業するのは基本だ」
「貴女がマリィちゃんね!私会いたかったの!!」
「言い値を払うから店の改装をお願いしたい。オープンまで日がないからな」
「兄さん等、マリィはまだ戻ったばかりどす。落ち着くまで待っておくれやす」
四人とも凄い強そう。私より身長の高い四人とマキエ姐さんとモモ婆に囲まれて、グイグイ来られてかなり腰が引ける。と言うか逃げたい。
そう思った瞬間、グイッと手が引かれた。
ポスっと引かれるままトールさんに抱きしめられ、視線が私達に集まる。
上を見ると険しい表情のトールさんと、にっこり笑う強そうな親戚のおじさんたち…!
そんな時だった。私達と商人達の間に王子様が現れたのは。
「申し訳ありません。姉様とお話したいのは重々承知していますがまだ姉様は状況を把握しきれていません。アポイントメントはお受けしますので、今は少し我慢して頂けますか?」
物腰柔らかく、なんか光沢のあるお貴族様?って感じの街では見かけない…そう、ラクザルバ商会の従業員さんが着ていたような服をゴージャスにどーんとした、すごい王子様みたいな服を着て私たちを守ってくれたのはダーツだった。
「…せやなあ。みんな嬢ちゃんに会いたかったんや、驚かせてすまんかったなあマリィちゃん」
「あ…いえ、はい」
「マリィ、ダーツ、とりあえず…そうどすなあ、三時程後にレンタルマジックバッグの配布だけ頼んでもええどすか?これがサイズと対象店舗の名前どす」
そう言って渡された依頼書は小さい1m程のマジックバッグが中心だった。これくらいなら…と思ったけれどいかんせん個数が多い。15個はちょっと無理しないときついかなあ。
「姉様、きついですか?」
「んー…何個か明日に回したいかも」
「ええどすえ。じゃあ上の方から作ってっておくれやす。出来た分だけ三時後にくれればええどすわ」
「はい」
じゃあこれで休憩を、と思ったのだけれど。
ダーツに後ちょっとだけ頑張れる?と聞かれたので頷くと、恐怖の四天王のうちの一人の男性だけどダーツが紹介してきた。
その人は、1番オシャレな服を着ていた。
全員がきちんとした服を着ていたけれど素人目にわかるほど刺繍が袖口とか色んな場所に刺されていてすごくオシャレだった。




