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「じゃあ各々どうですえ?」
「荷物の本館への移し替えは完了し、馬も馬車も本館の厩舎の方への移動は完了したぞ」
マキエ姐さんの問いかけに1番に反応をしたのは御者のまとめ役のおじさんだった。
姐さんは渡された書類を見てそれを直ぐにシュタインさんに回した。
「厨房の方はそうですねえ、今までと違って井戸の確保はしなくてもいいですけど水の確保はしないといけないので街に着いたら人手を借りたいです。荷物はマジックバッグで軽いけど汲むのは人力だからねえ」
「そう。うちの護衛組は出せるんやろか?」
「微妙っすね。ココ、広すぎるんすよ。四人でも厳しいのにこれ以上人は減らせらんねえっす。マキエ姐さんの護衛も居るだろうし」
「御者の方は出せるんやろか?」
「今御者をしてるタナカは休ませるとして俺は馬を見ないといけないから厳しいかな。到着翌日ならタナカか俺を出せるがそれなら遅いだろう?」
「トレビィとエレーヌ、頼めるか?」
「良いわよ。護衛の方でも荷物持ちの方でも」
「ほならお二人には買い出しの手伝いを頼みましょ。うちの護衛は増やさんとあかんなあ」
エレーヌさんとトレビィさんはマキエ商会の買い出しの手伝いふむふむ。紙にその旨を書き込む。マキエ姐さんがトールさんを見た瞬間にした絶妙な指示であった。すごいマキエ姐さんとトールさんでツーカー出来ている。
次に手を挙げたのはダーツだった。
「宿屋買い出し組も水を含めた食材の買い出しに、後はギルドに宣伝と情報収集に行く予定です。購入予定はリストを参考にお願いします」
「あー、ダーツ。ここに載ってるリストの物は俺らも買った方が良いのか?」
そう尋ねたのは仕入れ担当の人だった。名前はまだ覚えてない。
仕入れ担当の方には地上にいない間の仕入れを、販売担当の人には同じくいない間の販売を頼んである。今話し合ってるのは街に到着直後のことなので我らは地上に居るから確認をしたのだろう。
「そうですね、買う余裕があったらお願いします。代金の方は私かマリーロズかトールにお願いします」
私とトールさんを呼び捨てにするダーツはやっぱり随分大人びた。成長を喜びつつもどこかくすぐったい。




