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そう思いつつ、開ける空間を選択する項目のところに
『牧場農場』『時間停止オフ』
・『開閉』
・『魔力収納』
・『コピー』
・『一括拡張』
と出ていた。今までは開閉だけだったのにと思いながらコピーを選択するも…『魔力が足りません』と出た。
ならばと魔力収納を選んでみると『どれくらい魔力を注ぎますか?』『0/92381』と出た。妙に具体的な数字なくせに馬鹿みたいなMP量で一瞬萎えるも…ハッと気づいて牧場農場に1度だけ拡張をかける。
MP10使って3cmほどの拡張をする。すると魔力収納の文字が『0/92391』と消費した10と同じ数値が増えた。
ーーーまさかと思って新しい空間を3x3x3で作る。するとそこに込められる魔力は『0/30』だった。試しに30注ぐと『コピー』が選択可能になり…試してみると3x3x3の空間がふたつになった。
また同じく30注いで一括拡張を選ぶ。
すると『東』『西』『南』『北』『上』と出た。まさか…と思いつつ上を選択すると高さが一気に9cmほど増えた。
なるほど。
注いだ魔力で『一括拡張』が出来てさらに
空間を『コピー』するには、対象空間に今まで費やしたMPが必要になるってことだ。これは…楽だ…!
何千回も拡張を唱えなくて済むことになる神スキルだ!
コピーと一括拡張のために魔力収納が追加されたんだな!
そんな風に私は理解をした。
「すまないなマキエ、接客中だったのに」
「はっ!ごめんなさいテンションが上がっちゃって」
「かましまへん。ああ、せやったらうちを浮かしてあそこに戻しとぉくれやす。ソラから現れるなんてイキやん?」
そういうとマキエ姐さんは窓の外、商店で買い物をしてる人達の方を指さした。現在地は本館2階のマキエ姐さんの部屋。私のステータスは一級の秘密だと言ったマキエ姐さんは村長さんの接客中にもかかわらずわざわざここまで私達を連れてきてくれたのだ。
「任せてください!さっき話していた村長さんの元へ運べば良いですか?」
「おたのもうします」
人が通れるほどの窓を開けたマキエ姐さんを…そのままの高さを維持して館の外に出す。
そしてマキエ姐さんを浮かせたまま村長の方向にゆっくりと動かしていくと、姐さんに気づいたお客さんたちがマキエ姐さんを指差してざわつき始めた。
ざわめきでそれまで香辛料を見ていた村長さんが気づいて……マキエ姐さんを見て興奮しだした。
よし、良い反応と思いながらマキエ姐さんを村長の前に下ろす。




