プロローグ
お久しぶりです。12/1より第二部を開始致しますのでよろしくお願いします。
それに伴い事前作業の関係で設定を連載中とし、プロローグだけ投稿させて頂きました。
お付き合いいただける皆様よろしくお願いしますーーーー!
プロローグのほう若干のホラーテイスト?酒場のおっさんテイスト?注意です。
“ぴちょん”
“ぴちょん”
明かりのほぼない暗い洞窟を、カンテラの明かりだけを頼りに歩き続けて数時間。
頼りない明かりはついに岩と魔物以外のものを照らしだした。
「キノコだ!!」
冒険者は喜んで…照らし出された先にあるキノコの山に駆け寄った。
今まで見た菌床の中で一番大きいと思われるその茸場は冒険者の背負った籠に入れても入れても無くなることは無かった。
ここは中層。一日半もあれば地上に出られる。これだけの量の茸を売ればひと月の生活費にはなるだろう。
冒険者は喜んでもいで、もいで、ふと我に返った。
中層で見つかる一般的な菌床は人の頭のサイズ程のもので…大きくても上半身ほどのサイズだ。それは菌床の元となるのがアリの死体だからだ。
アリ達は仲間の死体を利用して菌床を作り、キノコを食べて育つ。
それなのにこの菌床は人の背丈ほどの大きさがある。
あまりにも、大きくないか。こんなサイズの蟻が生息するのは……下層だ。
冒険者は戸惑った。まさか道を進むうちに下層に来たのか、と。
ーーーーその時だった。茸の山が動いたのだ。
まさか。下層の蟻は生命力が強いと聞くが生きてるのか!?
慌てふためく冒険者だったが山が動いたことにより目の前に現れた、一際大きな茸に目が止まる。
こんな大きいの、見たことがない。
この菌床は危険だ。だけど、これだけもいで帰ろう。
そう思い冒険者は大きな茸に手を伸ばし握った……すると、おぞましい声が聞こえた。
『…だ…れだ……』
ゴクリ。
唾を飲み込んで、アイズさんの語りにネロとリリエラと共に聞き入る。
『俺の……マグナムを…にぃぃぎぃぃるぅぅのはぁぁぁぁ』「マリィ?」
「ぎゃああああああ!?」
「きゃああああああ!?」
「みぎゃああああああ!?」
「って、うわ、どうした三人とも!?」
山場でトールさんに呼ばれて驚いて吹っ飛んで、近くの草に突っ込んで悶える。
怖かった。怖かったところに下ネタで恥ずかしくてトールさんでびっくりした。心臓確実に止まった。
「ね、ネロ?リリエラ?マリィ?」
「ダハハハハ!!良いジャンプだなあおい!」
「あぁぁぁいぃぃぃずぅぅさああああんん!!」
「おわ、アハハやめろよリリエラ」
リリエラの殺意のこもった声でちらっとそちらを見ると顔を真っ赤にさせたリリエラがアイズさんに殴りかかって軽くあしらわれていた。
「……どうしたんだ?」
「アイアン迷宮の特産品聞いたから教えてやったんだよ!茸だ茸!な!マグナム握ったマリィぶふぉお!!」
「キェェェェェエエエ!!」
とんでもない発言をぶっぱなすアイズさんを殴るべく。私もリリエラ同様パッと飛び起きてアイズさんに飛びかかった。
その場には、リリエラと私に殴りかかられて嬉しそうにいなすアイズさんと、
耳を真っ赤にして地面にうつ伏せに倒れてるネロと
「……おーい、マリィ。会議始めるからマキエが呼んでるぞー」
呆れた声で聞こえてないであろう私に向かって呼びかけるトールさんがいた。
『迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奥地で宿屋を開きます~第二部ラビッツ王国鉱山都市アイアン編』
これは空間魔法を鍛えすぎたせいで色々な権力者に狙われることになった私と仲間たちの夢と野望の物語である。




