To Be Continued…。
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〈ラビッツ王国鉱山都市アイアン〉
カァン!カァン!カァン!
鳴り響く金属を叩く音。
それと、パタパタと軽やかに走る音。
コンコン。
そこにさらに扉を叩く音が加わると、足音も打撃音も消えた。
「どうした、グリーン」
扉を開けた背の低い男は、熱から顔を守るために覆っていたほっかむりを取ると扉の向こうの女性を見上げた。
女性はニコニコと笑いながら一通の手紙を差し出す。
ーーーーすると女性の後ろからひょっこりと顔を出した、やはり背の小さい男。
「親方!ラクーンシティのガンツさんからお手紙です!」
女性の後ろからひょっこりと顔を出した小さい男は元気よくそう告げたので、扉の男…親方は受け取った手紙を開けて中身を確認し出すーーーーが、読み始めて直ぐに親方は誰が見てもわかりやすく怒り出した。それに気づかず女性の後ろの男はべらべらと喋り出す。
「全く、俺がノックしても無視なのにグリーン姐さんがしたら秒で反応ってどんな嫌がらせっすか!」
「あのクソ野郎…!まぁた俺の武器を折りやがったな…!」
「へ…?」
ぐしゃっと手紙を握りしめて悪態を吐いたことでやっと親方の怒りに気づいた弟子は顔を青ざめさせた。
“また武器を折った”
尊敬する親方の武器を何度も折るラクーンシティに居る人物一人なのだから。
「あ…あれを折ったんすか!?アイズさん!?」
「ああ。仲間共々武器を失ったから、今こっちに向かってるんだと。予定を空けといてやってくれって手紙だが…クレイ、魔鉄と魔法銀の在庫どんくらいある?」
「……正直アイズさんの剣だけでも厳しいっす。アイズさんの剣ってでかいから…」
しばらく考えてから…親方は深く溜息を吐いた。
そして不安そうなグリーンの頭に手を伸ばしてぐしゃっと撫でてやると、ドスドスと歩いて工房から自宅の方へと行き置かれていた鈍く光る大きなツルハシを抱えた。
「ちょ、親方今から行くんすか!?」
「冒険者が武器なしなんざおまんま食いっぱぐれだろ。俺の武器を折ったあいつは殺すが、早く作ってやれるようにしてやんねえとな」
「……そんな優しさを見せるなら会う度、本気で切りかからなきゃいいと思うんすけど…」
「そいつぁ無理だな。あいつが俺の武器を折るから悪ぃ」
カカカっと豪快に笑うと親方は岩亀の甲羅で出来たヘルメットを被ってズタ袋を背負った。
「一週間程で戻る。留守は任せたぞクレイ、グリーン」
「はい!行ってらっしゃいやせ!」
「…(こくこく)」
「……ったく、次はどうすりゃ折れねえ剣を作れるかね…」
家を出て、鉱山に向かう親方。
ーーーそんな彼を見守る弟子と緑の髪の女性。女性の足は、うっすらと透けていた。
「あっちもこっちも問題ばっかだな。ったくよぉ…」
親方はそうぼやくと、街の中央にそびえ立つ鉱山を見上げた。
To Be Continued….
現在第二都市ラビッツ王国鉱山都市アイアン編を執筆中です。
12月頃に再開を予定しておりますのでもうしばしお待ちください。




