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「……上の世界に出ても、私の許可無く外に出ることは許せませんがいいですか?また、私は貴方よりも家族や仲間、恋人の方が大切です。それでも構いませんか?」


『構わない。俺の全ては主人の意向に沿おう』


悩んで、悩んで。

正直主人とか柄じゃないけれど。

そうすることで本当にダディオさんの行動を縛れるなら。


みんなを助ける手伝いをして貰えるなら。


絶対面倒なことになると分かりきっていたけれど。


「それなら良いですよ」


そう言うとダディオさんは目を見開いてから…嬉しそうに笑った。

真っ直ぐな好意を、利害100%で受け取ることに罪悪感を抱いて顔をしかめると座ったダディオさんが私の手を取って、手の甲に額を当てた。


『我、偉大なるゴゴウスの戦士ダディオ・ゴルトラ・ファクターシ・トラベル。身に余る感謝と恩義に則り主を定める。我が命、主に殉ずる。我が行動、主の望みを叶える。我が望み、主の願い。命、力、思考の全てを我が主に捧げる。誓いを違えた時、我が心臓に制約の楔よ絡みつけ』


重い重い重い。

まって、私の命に殉ずるって私が死んだらダディオさんも死ぬの!?え、ちょ、私めちゃくちゃ弱いよ!?しかも名前めちゃくちゃ長くて覚えられないんですけども。


『……主よ、名を聞かせて頂いても良いだろうか』


「……マリーロズです」


『そうか、とても素敵な名前だ。せっかくだから俺に名前を付けて貰えないだろうか?』


「いやいやいや、めちゃくちゃ長いけど名前ありますよね!?なんで私がつけるんです?」


『俺の名前は父と母、長と国王に賜ったものだ。だが、主人が出来たのだからこれからは主人が付けた名前を名乗りたい』


何その偉い人に改名されていくゲーム。

突然主人になってくれって言われて

突然命を捧げられて

突然名付けを頼まれて


私のキャパシティはもうゼロよ!?

えーっと、主人は私だから私の文字をつけてあげた方がいいのかな?とか頭をひねって、ひねって、本気で考え込んで。


「……ロディ。私の愛称がマリィなのでそれに似た響きにしてみたんですがいかがですか?」


『…素晴らしい名だ。俺はこれよりロディを名乗る。ロディ・ダディオ・ゴルトラ・ファクターシ・トラベルだ!!』


嬉しそうに彼がそう言った瞬間、触れている手の甲が熱くなった。

驚いて手を引くとあっさり離されて……そこには見た事の無い紋様が刻まれていた。


その瞬間、理屈ではなく何となくわかった。

コレは、私を裏切ることは絶対に無いと。



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