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ぐつぐつ

ぶくぶく


「おー…」


「本当に竈より熱いの?」


「俺あれ見たことある!鍛冶屋の溶鉱炉の中身あんなんだよ」


「なんか見てると吸い込まれる気がするわねえ」



出入口に並んで、兄弟でじっとマグマを見る。

超危険物なのはわかるけど、なんかこう魅入ってしまうのだ。


「ちなみに冷えると石になります。これがそうだよ」


そう言って空間の壁にへばりついたまま冷えて石になったマグマを指さすと、弟妹達は目を輝かせてへええええ!と感心しだした。


「なんか炭みたいだね」


「姉ちゃんこれって中に入れちゃダメなの?」


え、どうなんだろ。

助けを求めて後ろで見守っていてくれたトールさんを見ると彼は横に首を振った。ダメなようだ。


「冷えたと言ってもまだ相当熱いからダメだ。どうしても欲しいなら使わない時間経過する空間に数日置いといた方が良いぞ」


「だって姉ちゃん!回収して回収!」


「はいはい」


レオに請われるままに回収してふと気づく。

マグマ=超高温=危険物


それ即ち、マグマを空間に収納していざって時に出せば炎系の攻撃っぽく……!


じっと外のマグマを見てイメトレをする。


『きゃー、やるしかないー』


魔物に襲われて、咄嗟にマグマを出す。

ぐつぐつ

そしてマグマが飛び跳ねて大火傷をする。


うん、マグマ回収は止めた方が良いと判断した!


「…マリィ、何を企んでる」


「いえ何でも。でもマグマも空間に保存しといても良いかなと思って」


「……採取するとしたら絶対に時間停止空間の方な」


「はーい」


しばらくマグマを見ていたが、そのうちみんな飽きて部屋に戻った。

その頃には軽装に着替えた冒険者のみんなが酒場の方でガッツリとした作戦会議を行うと言うので、私も給仕兼ギルド職員のトップとして話を聞くことにする。


「じゃあリッツとユーリは暑さ対策の方に専念してくれ。もちろん耐火ポーションも飲むように」


「本当にドラ殺と銀華が亀の足止めをしてる間にアサシンズがくぐり抜けるで良いのか?」


「お前らが一番足が早いからな。29階最速到達は譲ってやるからしっかりと視察してこい」


「マリィ、念の為に俺らが戻らなくても空間から出るなよ。二週間戻らなかったら救助としてハルティをこっちに来させるよう頼んであるから」


「………わかりました」


「良いか?絶対に、絶対に出るなよ?マリィが短気を起こしたらレオやネロ達も危険なんだからな?良いか、絶対だぞ?」


みんなが戻らないなんて、縁起でもない。

不満そうに頷くと、その場の全員がこっちを見て念押ししてきた。

わかってる。護衛無しで出たら秒殺だってことくらい。

わかってるけど、最悪の想定に顔をしかめる。


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