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迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奥地で宿屋を開きます~  作者: 海華
第五章 怠惰と迷宮と冒険者と
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「現状、今でもまとめ買いによる値引きをしているのでただお値下げをしろと言われても私どもも困ってしまいます」


「だろうな。こちらとしても無理を言っているのは分かってはいる」


「ですので、相談をさせて頂きたいのです。まず、ギルドに連絡して食材の追加輸送を頼む許可が欲しいです。それからそちらの結界師、錬金術師、氷や火属性の細やかな魔法、土属性や光属性の魔法を使われる方が、私どもの従業員に魔法の師事、または畑の拡張を手伝っていただけるなら結界札やポーション、一部菓子の値引きはお受け出来ます」


は、天才か!

ダーツってば追加素材だけじゃなく王宮魔法使いの技術or畑のあれこれで値引のか!よく考えたら値下げしてくれ、で、はい分かりましたって言わなくても良かったね。


「ダーツ、空間魔法を使える人も足して」


私もなんか学びたい。そう思って付け足すとダーツにジト目で見られた。

何故だと思っていると、今日の護衛のエレーヌさんやポールさん、リッツさんに加えてドロワ様にまでなんか呆れた目で見られる。


「こんなやばい空間を常時出しっぱなしにしてる化け物が何を教わるんだ?」


「…結界師や空間師の方は残念ながら来ていません。危険な迷宮に貴重なそれ等を連れてくる訳にはいきませんから」


危険な迷宮で

貴重な空間師が宿屋経営してますが、何か?

ポールさんとドロワ様に好き放題言われてむっすーとすると、くすくす笑ったエレーヌさんにクッキーを突っ込まれた。


「うちのポールがごめんなさいね。でもマリィより優れた空間師はそうそう居ないと思うわよ?」


「そんなことありませんよ。MPが多いだけで空間技術はまだ磨けると思いますし」


「勤勉で偉いわね」


もぐもぐとクッキーを食べ終わると身体がほわっとした。これは…MPが回復した?

どうやらネロが作ったものだったらしい。


「それ、試作品らしいわよ。破棄ポーションと下級ポーションをブレンドして一枚で1%回復できるように調整したらしいわ」


「それはすごい。味も美味しいですし」


「ええ、これなら何枚でもいけちゃうわよね」


ふふふあははとエレーヌさんとクッキーを食べている横では。


「では売店営業時間外の畑作りと錬金術の授業ですね。と言っても紹介できる者は錬金術も使えると言うだけで本職は治癒師なのでご期待に沿えるかはわからないですよ」


「構いませんよ。それからこれがうちの追加予定の物資なのですが…」


「もし余裕があったらこれとこれをうちも頼んでも良いだろうか」


「でしたらマジックバッグをお貸ししますのでそちらの兵を地上に送られますか?うちはギルマスに手紙を届けて貰えば構わないので」


「本当か!ならば直ぐに人員を手配しよう」


「あ、冒険者の移動スピードに付いてこられる方または単身でここまで来られる方でお願いしますね。でないと護衛手数料がかかる事がありますので」


ダーツがドロワ様相手にきっちり商談を詰めている。

うちの弟、色々としゅごい。



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