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瞬間目に入ったのは
大きなトカゲと対峙するドラ殺と、コウモリ型の魔物と接敵する兵士さん、巨大な狼と戦う兵士さんだった。
「マリィ後ろだ!」
「は、はい!」
後ろを向くとそこは壁で、慌てて百人宿屋といつも使っていた…もう自宅宿屋でいいね。自宅宿屋を並べて開いて、自宅の方へ飛び込む。
「ドラ殺の援護に回るぞ!治癒師が居ないから無理するな!」
「あいよ!」
するとムサシさんとトールさんは目にも止まらぬ速さでアイズさんの元へ飛び出していった。
アイズさんはすでに怪我をしていた。が、駆けつけたムサシさんが迷わずポーションをぶっかけて、それを受けて回復しながらアイズさんが巨大な剣をトカゲにぶっ刺した。
すると痛みのせいかトカゲが大暴れをしてーーーそこにさらにトールさんの追撃がトカゲの目に吸い込まれるように突き刺さっていった。
「退避!」
トカゲが大きく口を開くとそこには火が見えた。
まさか、ブレス!!
慌てた瞬間、アイズさんとトールさんが引いてーーートカゲの口の中にユーリさんが氷魔法を放った。
ブレスが詰まった瞬間、トレビィさんが下から顎を蹴り上げて氷塊が脳天へと突き抜けてトカゲが倒れた。
ほっとした瞬間トカゲの巨体は消えて銀華はコウモリと戦う部隊の方へ、ドラ殺は狼と戦う方へと走っていった。
そこではっと気づく。各部隊には、各パーティの治癒師が混ざっていた。
「トール、こいつら宿に突っ込んでくれ!」
「了解!」
ユーリさんが魔法で、ムサシさんが投擲で頭上の大きなコウモリと戦う中トールさんが肩に一人、反対の小脇に一人担いでこちらに向かって走ってきた。
ーーーーーその背後を、二匹のコウモリが魔法を放ってきた。
ひとつは、ユーリさんが魔法を打って相殺させたが。
私の半分くらいある大きさの火球が
トールさんの背後から迫って来ていた。
火球はどんどん大きく、トールさんに迫りーーーー
まだ宿との距離は20mはある。
ーー間に合わない。
そう思った瞬間、宿から手を出した。
目に入っている存在を…認識する!トールさんを。兵士の二人を。
ーーーーー収納する!!!
「あああああああっ!!!」
その瞬間、トールさん達を追いかけていた火球が宿屋の空間の扉に当たって大爆発をした。
空間から手を出していた私は当然、右手が被弾して肘から先に大火傷を負ってその場に転がり回った。




