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「感謝致します」
「そうか、じゃあマリィ冒険者ギルドの裏手に扉をつけてやれ。あそこなら目の前が井戸だしあそこの井戸は住人はあまり使わないからな」
裏手の井戸って…解体場で使うものを洗ってる血なまぐさい匂いが付いた…いや、何も言うまい。
100人が突然水を使ったら井戸の水が一時的に枯れるかもしれないんだから、普段使われることが少ない井戸を選ぶのは当たり前だ。たぶん。
ぞろぞろと隊長達とドラ殺と銀華を引き連れて裏手に向かう。
裏口を開けてすぐに井戸はあった。
そして壁沿いにちょっとだけ歩いて、ギルドの壁に扉を取り付けた。
それを見てドロワ様が隊長達に頷くと隊長達はサッとまたギルドの中へと戻って行った。おそらく隊員や荷物を取りに行ったのだろう。
そして中に入ると、ドロワ様は感嘆の声を漏らした。
「これは…素晴らしい。頼んだものもちゃんと作って下さってるし宿の方もこんな立派な物をありがとうございます」
「今は水を取り付けて無いので出ませんが迷宮内ではここで水が出ます。源泉に近い川の水を使う予定ですので飲んでも大丈夫ですが飲水はこっちでお願いします。こちらには湧き水を使用します」
説明をしていくうちにどんどん隊員さんたちが入ってくる。
彼らは一様に空間に驚いてから私の説明の拝聴に加わっていった。
「ここまでが外の案内になります。こちらが宿泊予定の館で、配置図はこれになります」
そう言って間取りを渡すとドロワ様…と隊長達はそれを回し見始めた。
「玄関正面のカウンターでは買取と雑貨の販売を行います。その奥にはトイレと水ですがシャワー、さらに奥には雑談ルームのようなものを設けさせていただきました。部屋は左右に2階も含め40部屋あります。部屋そのものは広いので数人でも宿泊できるような作りにさせて頂きました」
玄関に入って説明を続けると全員がぽかんとした。
「やっぱりうちで働きませんか?」
「申し訳ありませんが今の職場が夢だったので。トイレだけ使用可能にしておきますね」
そう言ってさっとトイレに入り、見られてないのを確認してから一つ一つに生き物は入れない空間を設置していく。
シャワーは、まあ井戸水でも被ってもらおう。
そう思って玄関に戻るとそこには数人の兵士さんが居て屋敷の外に促された。
促されるまま広場の方へ出るとそこには大量の食材などが山積みにされていた。
「おまたせしました。こちらが保管しておく食料ですか?」
「ええ、こちらがリストになります」
ちらっとダーツを見ると、ダーツは頷いてリストを手に取り実際にあるかどうか確認し始めた。
これは城の時も行ったことだ。後で有った無いだと揉めないように確認をすることが大事なのだ。ダーツの確認が終わったもののみをポイポイとお預かり専用の空間に入れていく。
「一同整列!!」
その横で兵士が全部揃ったのか、なんか集会が始まった。




