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「あんなふうに空間から手を出すなんて危ないだろう!!手を引っ張られて引きずり出されたらどうするんだ!」


「…ごめんなさい」


「俺たちはマリィちゃんたちを守るためにここに居る!けれどマリィちゃんがちゃんと自衛をしなくちゃ守れるもんも守りきれないんだぞ!」


「はい」


「あと投げ込まれたのが爆弾とかだったらどうするつもりなんだ!」


「はい」


おっしゃる通りすぎてぐうの音も出ず。

反省して怒られて、ひとしきり怒るとムサシさんは玄関の方へと戻って行った。


「まあ、姉ちゃんが悪いわね」


「本当にその通りです」


「…いや姉ちゃんもうちょっと警戒しようよ」


「はい…」


弟妹にも怒られてしょんぼりしつつ、ネロに温かいお茶を出して貰ってみんなでダーツのこと、地下から来た人のことをぼんやりと考えているとーーートールさんがやってきた。


「マリィもいるか?」


「トールさん!さっきは本当にごめんなさい」


「いや俺も咄嗟で手加減できなかった。手は大丈夫か?」


そう言って服をめくられると、引っ張られたところにはくっきりと握られたあとがあった。

それを見てトールさんは静かに………回復魔法をかけてくれた。

前衛なのに回復魔法も使えるなんて!多才かよ!!


「さっきの下層から来た…ダディオと言うそうなんだが、彼は下に戻るそうだ。でもその前にマリィに挨拶をしたいそうだ」


「私に?何でですか?」


「謝りたいそうだ。自分のせいで怒られてすまなかったと」


「…逢っても大丈夫と、トールさんたちが判断したんですか?」


「ああ」


そうか。なら大丈夫だろう。

トールさんと一緒に玄関に行くとそこには銀華のメンバーとマイクさん、それから扉の外に羽毛布団にくるまったダディオさん?が居た。


『お嬢ちゃん!さっきは悪かったな。俺が考え無しですまない』


「いえ、私こそ考え無しですみませんでした」


『それでだが、この暖かいの貰ってもいいか?これとこれと…これもやるから』


そう言ってダディオさんがポケットから出したのはキラキラしたいくつかの石と……武器として使っていた大きな牙だった。


「いや、武器無しじゃ危ないですよ!」


『大丈夫だ、これは来る途中で拾った物だから。俺にはこっちの暖かい防具の方がありがたい!』


いや、たかが羽毛布団と毛布で私より大きな牙と交換じゃ…申し訳がない。

そう思っているとひそっとマイクさんが耳打ちしてきた。


「マリィ、その牙もですが石の方も滅多に取得できない貴重で高価な鉱石です」


なんですと!!


『そうなのか?そんなの下にはゴロゴロ転がってるぞ』


そして小声な上に距離もあったのに聞こえたのか!

それはますます交換が成り立たない…。

うーんうーんと唸ってから、マイクさんに向き直る。


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