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あの入道雲の向こう側で
いつか僕の背丈が
あの向日葵を超えたなら
結婚しようねと言った
君はもうここにはいないんだね
こんな幼い恋に
今更絆されるような
僕を笑ってくれるかい
あの入道雲の向こう側で
悲しいニュースが
数年ぶりに帰ってきた
親不孝な僕の
耳に届いたんだ
あの子がいなくなった
ほらあんた覚えてないの
いつも一緒に帰ってた
三つ編みのおさげの子
あの頃はまだ君のほうが背が高くて
その優しい笑顔が僕よりも
大人に見えたんだ
いつか僕の背丈が
あの向日葵を超えたなら
結婚しようねと言った
君はもうここにはいないんだね
こんな幼い恋は
君も覚えてないだろう
僕を濡らしてくれるかい
通り雨でこの涙隠してよ
今ならきっと君よりも背が高いはずさ
けど確かめる術がないから
不戦敗に終わるんだ
いつか僕の背丈が
あの向日葵を超えたなら
なんてもう今は 花は枯れてしまったよ
こんな幼い恋を
今更どうして悔いるの
きっとあの頃は恋という
言葉の意味も知らなかったのに
いつか僕の背丈が
あの向日葵を超えたなら
結婚しようねと言った
君はもうどこにもいないんだね
こんな幼い恋は
君も覚えてないだろう
僕を濡らしてくれるかい
通り雨でこの涙隠してよ
僕を笑ってくれるかい
あの入道雲の向こう側で




