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脱け殻
君がどんなにひどい男でも
ボクは君がいない世界を生きれない
君と同棲して半年がたった
今日も一人で待ちぼうけ
いつも定時で帰ってたくせに
最近は残業が多いな
二人でいるときが苦しいな
一人のほうが気が楽だな
なのに関係を切れなくて
ずるずる引きずってる
もういい加減に気づいてる
目を合わせると不機嫌になるし
私が知らない誰かが
君を奪おうとしてるんだ
ああ壊れてると知りながら
ボクは脱け殻にすがり続ける
独りの生き方を忘れたよ
ほとんど一人なのに
久しぶりに早く帰った
甘えた声を出してみたよ
睨むことなんてないじゃんか
記念日って覚えてたの?
もう都合いいのはやめようか
自分にうんざりしちゃうから
よせばいいのに身体を重ねた
ボクを求める君に酔っている
ああもうダメだと知りながら
ボクは脱け殻を抱きしめる
君と君を愛している自分に
依存しているんだ
みっともないと誰か笑ってよ
いつの間にか酒も強くなって
どうせそのうち捨てられるなら
捨ててしまえばいいのに
ああもうムリだと知りながら
ボクは明日を願い続ける
独りの生き方忘れたよ
また今日も一人だけど
ああもうダメだと知りながら
ボクは脱け殻にすがり続ける
ねえまたひとつ年を取ったよ
いつまでもつのかな




