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友人
過ぎるまでは楽しくて
過ぎた後は虚しくて
必死んなって手伸ばして
それでも君に届かない
手をつないで大声出して
最強だと戯れたよね
いち抜けたあのコを見て
羨んだり叫んだり
ふたりの間を死が分かつその刻まで
一緒だよねとふざけてた
嘘は嘘で終わったのか
それならば時間の流れが私を殺すまでに
分かれてた路がどこかで
交わってればいいね
過ぎるまでは不安で
過ぎた後は懐かしくて
還りたいなと手伸ばして
それでも君に届かない
長い髪とかしあったりして
さらさらと遊んだよね
今はきっと栗色に色づいて
恋の味も知ってるの?
ふたりの間を死が分かつその刻まで
一緒だよねとふざけてた
嘘を嘘でなくしたい
それならば途絶えた文と世界の行き違い
憎む他にやることが
ない時代じゃないのにね
ふたりの間を死が分かつその刻まで
一緒だよねとふざけてた
嘘は嘘で終わったのか
それならば時間の流れが私を殺すまでに
分かれてた路がどこかで
交わってればいいね
過ぎるまでは当たり前で
過ぎた後に全て知って
今さらになって手伸ばして
やっぱり君に届かない




