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15 海月
寄り添って
離れないでいてね
この海に頼りなく浮かぶ
二人は寄り添って
穏やかな波の日は
カモメと遊び
イルカと共に
どうか波よ
二人を吞み込まないで
引き裂かないで
弱い人間だから
灯台の光を頼りに進むとき
星の光の道しるべ
雲よ
月明かりを隠さないで
真っ暗い夜の闇が
訪れたとしても
二人は寄り添って
弱い人間だから
二人は寄り添って
波が打ち付けても
二人は寄り添って
波よどうか
二人を引き裂かないで
黒雲が空を覆い
雷鳴が木霊する
冷たい雨が降り始める
二人は寄り添って
どうか離れないで
流されてゆく先でも
二人は寄り添って
浮かんでいて
そしてまた 穏やかに瞬く
星を見つめていて




