登場人物 (※ネタバレ含む)
エルウィズ伯爵家
◆ジェイコブ・エルウィズ伯爵令息
エルウィズ伯爵家、嫡男。一人っ子。若いころ美人として有名だった母のお陰もあってか、上の下くらいの顔と自己認識している。万が一ローゼマリーがペデュール王国の基準でブサイクだったとしても特に気にしなかった程度には、自分の感情より家の利を優先する性格をしている。
今まではやたらと「ハズレを引いた」と言われまくっていたが、たまたまローゼマリーが(ペデュール王国基準で)とんでもない美人だったが為に一転して「大当たりを引いた」扱いを受けるようになる。
◆バーナビー
エルウィズ伯爵家当主、ジェイコブの父。家の利を重んじるどこにでもいる一般貴族男性。それはそれとして家族への情もあるので、弟のエドワードが長らくたいした成果も上げずに好きな事に熱中して研究をしたり他国を渡り歩いたりしていたのを咎めていなかった。結果、弟がとんでもない成果を背負って帰ってきた。
◆ジュディス
エルウィズ伯爵夫人、ジェイコブの母。若いころは美人として結構有名だった。夫・息子と比べると面食いの為、ローゼマリーに情緒を狂わされがち。
◆ロドニー
ジェイコブの従兄弟。幼いころから拗らせ気味。もはや細かい理由がどうのではなく、ジェイコブがする事なす事全て憎い領域に達している。なお女癖が悪く、問題発覚以降は両親から極めて厳しく監視される事となった。
◆アーサー&エミリア
バーナビーの弟、ロドニーの父と母。ジェイコブから見て叔父夫妻。商品の売り込みや交渉などを主に担当している。
◆エドワード
バーナビーとアーサーの弟、ジェイコブとロドニーの叔父。
ジェイコブとローゼマリーが結婚する事になった全ての発端ともいえる男。
研究者肌で結婚には興味がない。社交とかも好きではない。昔から特に利益にはつながっていなかったが、さまざまな研究をしたり学問を深めたり、興味深い新説があったらその作者に会いたいと他国に行ったりと、フットワークが軽くどこにでも行っていた。最終的に染料の研究に行きついたのは、自分を自由にしてくれた親や兄たちへの恩返しもかねて。
カシテライト伯爵家
◆ローゼマリー
カシテライト伯爵家の次女。
黒茶の髪と瞳の持ち主。「キレ長の細目」「ストレートな髪質」「控えめな胸」「背は高め」というペデュール王国の美人の条件をすべて兼ね備えている。
別に髪と瞳は家系の色で問題は何もなかったのに、父と姉妹たちが最高とされている髪色、瞳の色をしていた為に、悪く言われて育つことになってしまった。その為、やや卑屈。そんな育ち方をした為に家族からはむしろ過保護気味に接せられていたが、引きこもりがちで育つ。
◆カシテライト伯爵&伯爵夫人
ローゼマリーの両親。引きこもりがちな次女ローゼマリーの将来を色々心配していた時、気に入って支援していたエドワードの話からローゼマリーがペデュール王国の美人の条件を全て兼ね備えているという事を知る。その後、エドワードの研究が成功し、エドワードの実家が家業の為に比較的安価でペポパの花を仕入れる為に契約が結べる相手を探していると知り、ローゼマリーを嫁がせる事を決めた。
◆姉と妹
ローゼマリーの姉と妹。普通にローゼマリーとの姉妹仲はよく、姉も妹も、ローゼマリーの悪口を言う相手にやり返したりする強気な性格をしている。当初はローゼマリーが他国に嫁ぐ事に反対していたが、手紙でのやり取りで幸せそうに微笑んでいる妹を見て、しぶしぶ認めたとか。




