放課後は後輩と二人
結局英語のレポートは終わらせられたのでよかったね、って感じだ。
ちなみに評価はDかEな気がする。低い評価だろうなってことね。木田さんのおっぱいもっと大きいんじゃない? とか考えないでね。僕がそれすでに考えたから。
若干の感謝の気持ちをもって舞美を見つめていると、舞美は木田さんと仲よさそうに笑っていた。
木田さんにめちゃくちゃ話しかけてて、きっとこれも、もんちゃんに興味があるからなんだろうなと思う。僕はあんまり木田さんとはしゃべれなかったな。
そして放課後、舞美は木田さんとどこかに行ったみたいだし、今日は僕は文芸部がある。
今日はもんちゃん関連のことは起きなさそうだ。
僕は、文芸部の部室に、作りかけのもんちゃんの粘土細工をもって行った。
今日は暇だし、もんちゃんの粘土の続きをやろうと思って。全く文芸じゃないけど。
「こんにちは、先輩、遅いですよ。部会始めます!」
扉を開けてすぐに藻葉さんが僕の前に立って登場。文庫本を持っている。僕と違って文芸部らしくていいな。
「あれ? 部会? 今日そんなのあった?」
というか、文芸部で部会を開く係は僕なんだけど。部長が幽霊だから僕の仕事になったんだよ。
「私が開きましたよ。だって、先輩、忙しいですもんね?」
「……?」
「あ、だから……」
藻葉さんが、僕の耳元で文庫本を少し丸めて、それで耳打ち。せっかくだからもっと近くの耳打ちが良かったなあ。
「……あのモンゴリアンデスワームを飼ってる、美少女で、この文庫本三冊分くらいのボリュームの胸の先輩です」
ああ……木田さんのことで僕が忙しいといいたいのか。……胸の話はよくわからん。だいたい文庫本とおっぱいじゃ堅さも形も違うよ。
「というわけで、私が部会を企画する係を今後は引き受けます!」
「あ、ありがとう……でもそんなに忙しくなっていし、大丈夫だよ」
「遠慮はいりません先輩」」
「いや、遠慮してるわけじゃなくてさ……」
文芸部室には僕と藻葉さんだけしかいない。今更だけど、なぜ耳打ちしたのかも謎という状況なのだ。
「いくら幽霊部員が多いとはいえ、誰も来てないのひどすぎでしょ。連絡も回してないよね」
「全くひどくありません」
藻葉さんは、文庫本を優雅に広げながら続けた。
「私と、先輩の二人の部会ですから」




