朝に来た舞美
「耀のばかモンゴリアンデスワーム。なんで早苗んち行ってるの?」
木田さんの家で三人でもんちゃんのケージを改変したり、しゃべったり、あとなんか知らないゲームをしたりして、からの帰り道。
舞美は不機嫌な様子をあらわにしていた。
なんだよ。結局舞美だって、もんちゃんと戯れられたわけだし、もんちゃんのケージを脱走しづらいのに改造するのだって楽しそうにやってたじゃん。
「ねえ耀! 早苗と二人の時何してたの?」
「もんちゃんにエサあげたりして、一緒に本読んだり……」
「色々してるじゃん……!」
「えさあげたかったのか……」
僕はつぶやいて、信号が赤だったので立ち止まった。舞美も立ち止まる。まだまだ同じ道だ。僕と舞美は家が近いのだ。幼馴染らしく本当に近い。
「くー、やっぱり、耀がもんちゃんの世話で忙しくなってるってことを理由にして……」
舞美もなんかつぶやいていた。
まあきっと、もんちゃんと戯れる計画でもたてているのだろう。
次の日。朝起きてご飯を食べて、学校に行くし支度の途中っていうところで、インターホンがなった。
「耀学校行くよ!」
インターホンを通してきた声が、僕の耳に届く。
「ちょっと待って、早くない? というか、どうして一緒に登校することになった?」
一緒に登校することもあるといえばあるけど、わざわざピンポンしてまで一緒に行くことは最近なかったよね。
「耀忙しそうだから」
「ああ、今忙しいな支度で」
「昨日も忙しかったでしょ」
「まあ……帰ってから文芸部の部誌に載せるやつ書いてたりしたし」
「てことは、英語のレポートやってないでしょ」
「あ」
しまった。忘れてた。休憩がてらもんちゃんの粘土細工とか作ってる暇あったらやるべきだった。
「忘れてた! よし、うん、じゃあ手伝ってあげるから一緒に学校行こう!」
「僕が忘れてたの喜ぶのかよ……」
「行くよ」
「おお、今行くから」
「早くしないと手伝ってあげないよー」
「はいわかった今すぐ行くから、手伝ってくれるのはありがと」
僕は服を着ながらそう言った。
それにしても、舞美が手伝ってくれるなんて。少しいつもと違うのかな。




