僕は舞美の気持ちがわかった
「ねえ、耀? どうして早苗んちでそんなリラックスしてんの?」
「木田さんが誘ってくれたからお邪魔してるんだけど」
「ふーん。よかったね。とっても仲良しモンゴリアンデスワームで」
意味わかんないぞ。とりあえず最後にモンゴリアンデスワームつけただろ。
「舞美ちゃんもお菓子食べる?」
「あ、食べるー。あと私も買ってきたよ〜。耀にはもんちゃんの体節の十分の一ほどの大きさもあげないよ〜だ」
「……」
舞美、何でそんな僕に攻撃的なんだまじで。よくわからん。
僕は理由を考える。舞美が僕に対しての態度が変わったということは、それは僕が変わったということだろう。
僕のどこが変わったかといえば、木田さんの手伝いで、もんちゃんの世話に関わることになった、というところだろう。
つまり……もんちゃんだ。
そういうことか。わかった。
舞美も、実はもんちゃんのこと可愛いと思っていて、もんちゃんに近づく機会が多い僕をうらやましいと思ってるんだ。
いやあ、わかってしまえば、舞美の行動が可愛く見えてきたので微笑ましく見ていることにしよう。
「へー、ここでもんちゃん飼ってるんだ」
「そう。前は、舞美ちゃんとかが来るときは、隠してた」
「そうだったんだー、おいしょっ」
木田さんと僕がもんちゃんのケージを覗き込んでいると、舞美は無理やり、僕と木田さんの間に割り込んできた。
ほらほら。やっぱりな。舞美はもんちゃんが見たくてしょうがないんだ。
僕は大人なので幼馴染にぐいぐいと押されることにしよう。




