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決闘の始まり

最近、リアルが本当に忙しくてヤバいですが、何とかこの一話でも書き終えました。

ようやくリアルでGWに入れた感じがします。ほんの少しの休みを使って、どんどん更新できればいいな……。

「ギルドの皆さん、大丈夫ですか?」

俺は未だに何が起きたの理解できず、固まったままのギルドに居る人たち全員に話しかける。

その中には、恐らく今回の事件の一番の被害者であるミリアさんもいた。

なので、『大丈夫ですか?』と声を掛けようと、足を一歩前に踏み出したのだが


「う、動くなっ!」


ええーーー。

周りにいる冒険者たちに武器を構えられてしまった。

俺はただミリアさんの事を心配しに行こうと思っただけなのに……。

「貴様一体何をした!?貴様が現れてからさっきの盗賊たちは、貴様の奇妙な魔法で居なくなってやがるし。それにその格好、貴様もさっきの奴らの仲間なのか!?」



—―――――恰好?

ああ、そういえば俺今顔に仮面着けてて、レイはフード姿なんだっけ?

「いやいや、俺は別にさっきの奴らの仲間なんかじゃないですよ」

「だったら、その仮面とフードを外せ!!」

あー、それはすっげえ困るわ……。だって俺、今日の昼間に問題起こした奴なんですもん。

にしても、どうやって対処するかなこの問題は……仮面とフードを外す以外の解決方法ってなんかあるか?


「すいませんが、それは出来ません」

うん。何事も出来ないことはまず謝ることが一番だよね。


「そうか!貴様やっぱり、奴らの仲間なん————————「いい加減にして」」

冒険者の目の前に映るのは、さっきまで自分が敵の仲間だと言っていたうちの一人が、自分の目の前に剣を向けている姿だった。

「あなたは一体、誰に剣を向けているの?……あなたが剣を向けているのは、偉大なるこの世界の超越者であり、私のご主人様。それがわかってる?」


いつも無口なレイが、怒ってるのか?俺のために……。

「そこまで言われちゃあ、俺が黙って見ているわけにはいかないな」

「……ん。ご主人様、ごめなさい。ついカッとなっちゃって」

「別に責めてないから、安心して良いよレイ」

というか、俺の為にも起こってくれた女の子を責めたりなんかする訳が無いんだけどな。



全く、人が折角盗賊から助けてあげたのに、盗賊呼ばわりして挙句には剣を向ける奴には――――――――お仕置きが必要だな。


「おい、そこのお前——————そんなに人を盗賊にしたいのなら、俺と勝負しないか?
















決闘だ。冒険者さん」


◆  ◆  ◆  ◆


舞台は冒険者ギルドが所持している決闘場。

「っへ、俺も舐められたもんだな。こんなガキに喧嘩を売られるとはな!」

何言ってるんだコイツ。さっき俺がお前らが手も足も出なかった奴らを俺は瞬殺したんだけど……ひょっとしなくてもこいつはバカの子なのか?


でもこれだけは言っておこう。

「俺はガキなんかじゃないんですけど……」

そりゃあ、世間一般的言われたらガキだろうけど、この冒険者が指しているのは恐らく、中学生くらいだと思うので、一応訂正しておく。


「はっ、何言ってるんだ!そんな低身長がガキじゃなくて何だっていうんだよ」

よし!こいつ殺すか。

何かの殺気を感じ取ったのか、審判としてやってきた男が震えながら声を出す。

「し、勝敗条件は『相手の気絶。または、降参』き、禁止条項は『相手を殺す攻撃』とな、なります!」

おーい、声震えあがってますよー。全く、審判が試合の始まる前から震えるなんて、一体だれがそんな恐ろしい事をしてるんだ?


全然、自分のせいだとは思わないジンヤだった。


「そ、それでは、試合………開始っ!!」



この瞬間から、地獄が始まるなんてこの場に予想できたものは、これから地獄を創るジンヤ本人と、ジンヤの全てを知っているレイくらいだっただろう。


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