ギルド到着
前話が少し、気に入らなかったので改稿しました。その結果、個人的には改稿後の方が気にいっているので、読んでみてください。
勝手に改稿をして、誠に申し訳ありませんでした。
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「レイ!もう少しで着くから、準備をしておけ!」
俺は大きな声を出して、レイに指示をする。
「ん、わかった」
結構な速度を出して走っているはずだが、レイも俺も息一つ乱してはいなかった。
そして、俺たちがこんなに速度を出している原因だが―――――そうでもしないと、ギルドに着くのに何時間掛かるか分からないからだ。
ちなみにだが、俺たちの居た宿から、ギルドまではそこまで距離は無かった。……だが途中から、結界らしきものに周辺が覆われていることに気が付いたのだ。
そして、その結界の効果を調べると『魔法使用者から一定範囲内の距離を50倍にする』なんて、とんでも効果が付与されていたので、俺たちは時速70キロという人外的な速度で走っているのだ。
「まあ、まだ俺もレイも本気で走っているわけじゃ無いんだがな……」
本気で走ると、戦闘になった時に疲れて戦えないかもしれないし。
「ご主人様、そろそろ着くと思う」
「分かった。減速するぞ!」
既に俺たちが走り始めてから20分が過ぎていた。時速70キロで進んでいて20分間走っているのだから、より結界の効果が恐ろしい事が分かる。
◆ ◆ ◆ ◆
「ここか……」
何とか、ギルド前に着くことが出来た。
――――――でも
「ね、眠い……」
流石に、ほとんど一睡もしていないのに、30キロ近くの距離を走るのは疲れる。
今度から、こんなことがあっても協力してやらないからな。今回だけにしたいし、こんなに疲れるのは。
ちなみに俺たちの服装だが、俺は顔に仮面をつけ、レイには顔からフードをしてもらっている。
―――――え?何で何でしてるかって?
だって、正体バレると面倒くさいじゃん♪俺たち、そんな事で優遇待遇されるのも嫌いだし。
それは兎も角、
俺が眠いと言うと、レイも小さな欠伸をしていた。
何と可愛らしい欠伸だろうか。―――――――って、何考えてんだ俺は……。
少し前なら、先程の自分の言葉にもうちょっと真面なツコッミを出来たのだろうが、もう今は出来る気がしない。
「ん、……私も眠い」
ん?レイは、俺と違って寝ていたはずなんだが……まあ、時間も少なかったし、あまり寝れていなかったんだろうな。
俺、もうここで寝ようかな。だんだん、眠たくなってくるし。
俺が寝そうになっていると、ギルドの中から怒鳴り声が聞こえた。
……男の怒鳴り声っぽいけど、五月蠅いし、ささっと終わらせるか。
「それじゃあ、レイ。そろそろ――――――」
「おいお前ら!上玉を見つけたぞ!!」
先程よりも、五月蠅い声が聞こえてきた。この瞬間、ただでさえ眠たくてイライラしている俺の頭では、これ以上我慢することが出来ず、爆発した。
ドカンッ!!
そして、いつの間にか俺はギルドのドアを蹴り破っていた。
「あのー、すいません。うるさくて寝られないんで、静かにしてくれませんか?」
「ん、ご主人様。……眠たそう」




