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嫉妬の超越剣

もう少しで、この町に来てからの数時間が終わる……。

カミラちゃんが呼びに来てから数分で俺は席に座って水を飲んでいた。

この宿に入って来た時は結構な人数が居たため、少し騒がしいかな?と思ったが、意外にもそんな事は無かった。

もしかしたら、カミラちゃんや彼女のお母さんが俺に気を遣って、配慮してくれたのかもしれないな。

元々、あまり騒がしいのは好きじゃないから、ありがたいな。


そしてしばらくすると、カミラちゃんがこちらに水とメニューを持ってきた。

「こちらが当店のメニューになりますっ!」

俺にメニューを渡す手は、完全に震えていた。……俺ってそんなに怖いかな?

こうまでされると、逆にこちらが不安になってくる。


普通の恐怖と違うのはその手が指先まで赤くなっている事なんだが、ジンヤはそれに気が付かない。


持って来てくれた礼を言い、俺はメニューの中身を見た。

『ウルフステーキ』『ゴブリンの切り身焼き』『ウェストバードの丸焼き』etc.

本当にたくさんのメニューがあったが俺はその中から、『ウルフステーキ』を注文した。


「こ、こちらが『ウルフステーキ』になります!」

カミラちゃんが持ってきた料理は、地球で言うところのロースのステーキにとても極似していた。

うっわ、めっちゃ美味そうなんだけど!地球ではステーキなんて中々、食べれない料理だったもんな。


「……それでは、いただきます!!」


―――――そして、料理が運ばれてきてから10分後。

既に、皿に料理は残っていなかった。


いやー、これほどおいしい料理は初めて食べたかもな。これが同じ人間の手で作られた料理だって言うんだから、驚きだよな。

俺が食べ始めた時に居た人たちのほとんどは、既にもう2階に上がっていた。


「いつの間にか、周りの人も少なくなっているし、そろそろ部屋に戻った方がいいかな?」

「……ええっと、そうですね。もう遅い時間ですし(残念ですが)」

「うわっ!いつの間に居たんだよ」

独り言を言っていたと思ってたんだけど、気が付くと隣にはカミラちゃんが居た。

「それじゃあ、お言葉に甘えさせて俺も上がらしてもらうよ」

「はい、おやすみなさいです!」


◆  ◆  ◆  ◆


俺は自分の部屋のドアノブを回した。

中を見るとそこには女の子がベッドで寝ていた。……全裸で。

――――――――え?


「……おかしいな。部屋でも間違えたのかもしれないな」

俺はドアを閉め、カミラちゃんからもらった鍵についている『部屋番号』とドアにかけられている番号を見る。

「鍵に書いてある数字は、238番。ドアに書かれている数字も……238番。……俺の部屋だよな」

勇気を振り絞って、もう一度ドアを開けてみるが、状況は先ほどと何ら変わりはなかった。

「そうか!部屋でも間違えたのかもしれないな。さっさと起こして、出て行ってもらおう」


俺は自分のベッドに向かって歩いていく。

そして俺のベッドには、生まれたままの姿の一糸纏わぬ少女が―――――って、キツイ!童貞にはきつ過ぎるわ!

これまでそんな経験ないから、女の子の裸なんて見た事ないん―――――


「っん?」

「っ!?」

そうこうしている内に目の前の少女が起きてしまった。俺はあまりのことに声が出ない。

おいおい!このままだと叫ばれて、俺が犯罪者のようになっちまうじゃないか!?


そこに目の前の少女は、さらに追い打ちをかける。

「どうしたの?ご主人様」


………俺にそんな趣味はないんだけどなーー。

「え、えーと。とりあえず服を着ようか?」

本当は、なぜ彼女が俺の部屋に居るかも聞きたかったが、とりあえず女の子に全裸で居られるのはキツイ。(主に精神的に。)


「?どうして。私がこの姿でいるのは当たり前」

「………」

今この子何て言いました?裸でいるのが当たり前?それじゃあ生まれてからずっとこの格好でいると言うことになるんだが!それ絶対、他の人に見つかるよな!?


「私は少し前に生まれた。だから服を持っていない」

「……少し前?」

少し前に生まれたにしては、10歳くらいの見た目なんだが…。

「ご主人様の魔力を吸ったから具現化出来た」

「ちょっ!?」

この子の言葉を聞いて、嫌な予感がした俺は直ぐに『森羅万象』を発動させる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        (未設定)(女性の年齢を見るのは失礼です)

LV ERROR 種族 超越せし物(ワールドスレイヤー)

職業 嫉妬

HP  ∞(表記不可)/∞(表記不可)

MP   ∞/∞(表記不可)

STR 1000000+

DEF 1000000+

VIT 1000000+

INT 1000000+

AGI 1000000+

LUK 1000000+

スキル 暗黒神魔法LV99+ 空間魔法・悪魔LV99+

    時魔法・悪魔LV99+ 全状態異常耐性LV99+ 完全察知LV99+ 

    無限探索LV99+ 身体能力強化LV99+ 魔力転換LV99+ 

    魔力吸収LVEX+ 上位武器作成LV99+ 悪魔の圧力(デーモンプレッシャー)LVEX+

    上位防具作成LVEX+  破滅魔法LV99+ ―――――(表記不可)

固有スキル 魔物の気持ち 眷属化 魔神化 譲渡 

      嫉妬 ――――(表記不可)

称号 魔法を極めし者 超越者 世界の破壊者 限界を超えし者 神殺し

   規格外 超越剣 ワールドアイテム ――――――(表記不可)

契約者:シンタニ・ジンヤ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ご主人様なら、今の瞬間で分かったはず」

あー、やっぱりそうなんだな。この子は、俺の作った剣なんだな。



これが後に『覇王』と呼ばれる最強の男と、『嫉妬の女神』とも呼ばれる二人の出会いであった。

やっと、ジンヤの作った剣の正体を出すことができました。

次回は、もう少し細かいところまで進んでいきます。

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